| 
          瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)  
            他人のたばこの煙を吸わされる「受動喫煙」が原因で死亡する人は、国内で 少なくとも年間約6800人に上るとの推計を、厚生労働省の研究班が28日発 表した。2009年の交通事故による死者4914人を大きく上回る。 
            受動喫煙との因果関係がはっきりしている肺がんと虚血性心疾患の死者だ けを対象にしており、実際にはもっと多い可能性がある。受動喫煙でこれらの 病気にかかる危険性が1.1〜1.4倍に高まるとした研究や、受動喫煙にあう 人の割合を調べた全国調査などから死者数を推計した。 
            煙にさらされる場所を職場と家庭で分けると、職場が約3600人で多かっ た。推計をまとめた国立がん研究センターの片野田耕太研究員は「まずは自分 で環境を選ぶことができない労働者を守る対策から強めるべきだ」と話す。 
            男女別では、非喫煙者の割合が高く、家庭での受動喫煙にあいやすい女性 が約4600人と、男性より被害が大きいこともわかった。 
          (朝日新聞 2010年9月29日) 
  |