瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)
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【パリ=稲田信司】新型の豚インフルエンザの感染状況について世界保健機
関(WHO)は3日、「最盛期は越えた」との声明を発表した。ただ、これから流 行期を迎える南半球の動向を見極めなければならないとして、警戒レベル(フェ ーズ)は現行の最高度6に当面据え置き、世界的大流行(パンデミック)の終了 宣言は見送られた。
WHOの声明によると、1日に開かれた新型インフルに関する専門家による
緊急委員会は、感染が目立つ熱帯地域のうち、カリブ海や東南アジアでは流行 が弱く、散発的だと認定。南半球の温帯地域でも感染は拡大していないとの認 識で一致した。
これを受けWHOのチャン事務局長は、パンデミックの最盛期は越えたが、7
月中旬の緊急委員会で南半球の感染状況が再確認されるまでは警戒を続け るよう求めた。
(朝日新聞 2010年6月3日)
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