瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)
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国立がんセンターがん対策情報センターは26日、2008年の日本人の喫煙
率について公表した。喫煙率は成人男性が37%、成人女性が9%で、徐々に 下がりつつあるが、30〜40代の「アラサー・アラフォー女子」で上がる傾向に ある。国はがん予防の重要な施策として、禁煙の必要性を訴えている。
国民健康・栄養調査などをもとに同センターがまとめた。日本人全体の喫煙
率は22%で、現在の調査手法になった5年前に比べ6ポイント下がった。男性 は40代の喫煙率が最も高く52%、女性は30代で18%、40代で13%だっ た。この10年間、男性はどの年代も喫煙率が下がる傾向にあるが、女性は30 〜40代のみ上がる傾向にある。
また、都道府県別で喫煙率が高いのは男性が青森、北海道、福島、女性は
北海道、東京、神奈川の順だった。
喫煙はがん発症の最大リスク要因で、国はがん対策推進基本計画に禁煙推
進を掲げている。厚生労働省は職場の原則禁煙化に向けて、来年の通常国会 に、受動喫煙を防ぐよう事業者に義務づける労働安全衛生法改正案を出す方 針。
(2010年3月27日 朝日新聞)
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