瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)

糖尿病と予備群、2200万人 5年で36%増


  厚生労働省が25日に公表した07年の国民健康・栄養調査で、糖尿病患者
とその予備群が推計2210万人となり、5年前の1620万人に比べて36%増
えていたことがわかった。「運動不足の傾向が強まっていることや食生活の乱
れが要因とみられる」(生活習慣病対策室)という。

  同調査は昨年11月、6千世帯1万8千人を対象に実施。糖尿病について
は、20歳以上の4千人を対象に、血液検査で血中の血糖の状態を表す「ヘモ
グロビンA1c」値を測り、測定結果をもとに全国推計を算出した。

  この結果、「糖尿病が強く疑われる人」は推計890万人で、「可能性が否定
できない人」は同1320万人。一方で、「強く疑われる人」のうち約4割が治療を
ほとんど受けたことがなかった。糖尿病を治療せず放置すれば人工透析が必
要な状態に陥る恐れもある。

  02年調査では「強く疑われる」が740万人、「否定できない」が880万人で
計1620万人。97年調査では計1370万人だった。

(朝日新聞 2008年12月26日)


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