瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)

「高脂血症」あらため「脂質異常症」に 学会が新指針


 日本動脈硬化学会は25日、心筋梗塞(こうそく)の引き金になるとされるコレ
ステロール・中性脂肪値の異常を診断する新しい指針を公表した。総コレステ
ロール値を診断の基準にするのはやめ、「悪玉」とされるLDLコレステロール値
などで診断するのが柱。病名は「高脂血症」から「脂質異常症」に変更する。

  指針の改定は5年ぶり。従来の指針では、総コレステロール、LDLコレステロ
ール、中性脂肪のいずれかが基準より高いか、「善玉」とされるHDLコレステロ
ール値が基準より低い場合を総称して「高脂血症」と呼んできた。しかし、善玉
コレステロール値が低い場合も「高脂血症」と呼ぶのは適当でないとして、病名
を変えた。

 また、総コレステロール値は血清1デシリットルあたり220ミリグラム以上を
「異常」としてきたが、これだと善玉コレステロールだけが多い人も治療対象に
なってしまう可能性があるため、診断基準から除いた。

 新指針では、LDLコレステロールが140ミリグラム以上、中性脂肪が150ミリ
グラム以上、HDLコレステロールが40ミリグラム未満の場合を「脂質異常症」
と診断する。

(朝日新聞 2007年4月25日)


トップへ
トップへ
戻る
戻る