瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)
過労死を防止するため、長時間働く従業員のメンタルヘルス(心の健康)対
策などを企業に促す改正労働安全衛生法が26日、参院本会議で可決、成立し た。月100時間を超える残業をした従業員から申し出があった場合、企業に医 師の面接指導を義務づける。06年4月に施行される。
改正法は企業に、長時間労働の従業員に医師の診察を受けさせ、仕事内容
の変更や休暇を取らせるなど、必要な措置を取ることを求めている。過労死やう つ病などの労災認定の急増を受け、先の通常国会に提出されたが、衆院解散 で廃案となり再提出していた。
このほか単身赴任者の増加に配慮し、赴任先と自宅の行き来を通勤災害の
補償範囲に加えるなどの改正労災保険法も成立した。
(朝日新聞 2005年10月26日)
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