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          瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)  
            職場で、うつ病や神経症など「心の病」にかかっている30代が増えている― ―そんな傾向が、労働組合を対象にしたアンケートで浮かんだ。 
            経済界などでつくる財団法人、社会経済生産性本部メンタル・ヘルス研究所 が今年2月、無作為抽出をした全国の2384の労組を対象に調査、543組合 から有効回答を得た(回収率23%)。 
            それによると、68.7%の労組が「組合員のここ3年間の『心の病』が増加傾 向にある」と回答した。組合規模が大きいほど増加傾向の割合が多かった。 
            最も多い年齢層としては、半数の組合が30代を挙げた。組合員が1カ月以 上休業している例も68.1%の組合であった。03年に実施した時より悪化の 傾向にあり、年齢層も40代から30代に移った。 
            原因は「職場の人間関係」が30.4%で最も多く、「仕事の問題」(18.6%) が続いた。その背景として半数の組合が「コミュニケーションの希薄化」を挙げ た。全体の約3分の2の組合は運動方針に「メンタルヘルスへの取り組み」を掲 げ、「検討中」と合わせると8割を超えた。 
          (朝日新聞 2005年7月24日) 
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