瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)
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お酒も連日飲み過ぎると、たまにしか飲まない人に比べ、1.6倍もがんにな
りやすくなることが、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がん センター予防研究部長)の調査で分かった。
岩手、秋田、長野、茨城、新潟、高知、長崎、沖縄の8県に住む男女7万3千
人を約10年間、調査。3500人が何らかのがんになっていた。飲酒量との因 果関係をみると、日本酒換算で1日あたり2合(ビールで大びん2本、ワインで グラス4杯)程度を境に、がん発生率が高まり、飲まない日があり量も少ない 「時々飲む」人に比べ、2〜3合で1.4倍、3合以上では1.6倍になっていた。
喫煙が加わると、さらに危険は増す。「時々」の人に比べ、2〜3合で1.9
倍、3合以上だと2.3倍に。喫煙しない人でも、のどや食道、肝臓がんなどは、 酒量が増えると発生率が高くなる傾向が出たという。
同センター予防研究部の井上真奈美室長は「お酒を控えていたら、13%の
人ががんにならなかったと推計された。がんを予防するには、たばこをやめ、お 酒もほどほどに」と話している。
(朝日新聞 2004年12月25日)
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