瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)
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仕事上のストレスが原因でうつ病などの精神障害を発症したり自殺したりし
て、今年度上半期で労災請求した件数が246件、認定件数が47件といずれも 過去最多となったことが19日、厚生労働省の集計で分かった。精神障害に対 する認識が広がったことに加え、リストラなどの影響で依然労働環境が厳しいこ とが背景にあると同省はみている。
集計によると、今年4―9月に職場での過労、人間関係のトラブルなどが原因
でうつ病や統合失調症などの精神障害になったり、自殺したりしたとして、労働 者本人や遺族が労災請求した件数は前年度同期を43件、認定された件数は2 件上回った。
いずれも、すでに過去最多だった前年度1年間の記録を更新するペースとな
っている。このうち自殺に至ったケースの請求件数は前年度同期を13件下回 る 56件だったが、認定件数は8件上回る22件だった。同省はうつ病などの精神 障害が労災に認定されるとの認識が広まったほか、リストラの影響で1人当たり の仕事量が増えたり、サービス残業など過重労働の増加が背景にあると分 析。
(日本経済新聞 2004年10月19日)
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