瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)

「働き蜂」日本の労働時間、米国並みに減少


  国際労働機関(ILO)は1日、世界の労働市場に関する統計をまとめ、発表し
た。かつて「働き蜂」の国といわれた日本の労働時間が、米国並みに減少して
いることが明らかになった。2年に1度の調査で、公表は3回目。

  1人当たりの労働時間は不況の影響もあって、多くの先進国で減っている。
日本は80年代の後半から減少が目立ち、00年には年1826時間となって、米
国の1825時間(02年)とほぼ同じ水準になった。日本の80年の労働時間は
2121時間だった。

  欧州諸国は、ノルウェーの1342時間(同)、ドイツの1444時間(同)など、
日本よりずっと短い国が多い。同統計の対象国で1番長いのは、韓国の2447
時間(01年)だった。

  一方、雇用者1人当たりの国内総生産(GDP)は、米国が6万728ドル(02
年)に対し、日本は4万1420ドル(01年)。過去7年間の伸び率も米国2.2%
に対し、日本は半分の1.1%。労働生産性、伸び率とも、米国が日本を大きく
上回っている。

(朝日新聞 2003年9月1日)


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