瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)

肺がん死、男性4万人超える 人口動態統計


  肺がんで死亡した男性が02年に初めて4万人を突破した。男女とも肺がん
で死んだ人は85年当時の約2倍になっているが、とりわけ、男性の急増ぶりが
目立った。厚生労働省が発表した人口動態統計からわかった。

  02年の全死亡者数は98万2371人(前年比1万2040人増)で、47年以
降、2番目に多かった。

  がんによる死亡は、30万4286人(同3628人増)で、前年に続き30万人を
超えた。全死亡者の約3分の1に相当する。がんは81年から全体の死因の1
位を続けている。

  がんの部位別でみると、肺がんは、男性が4万1115人と最多で、2位の胃
がん、3位の肝臓がんは横ばい状態だった。女性で最も多い胃がんは1万74
08人、肺がんは3位の1万5250人で、2位の大腸がんとともに増加してい
る。

  死因の2位は、心疾患で15万2398人、3位は脳血管疾患で12万9589人
だった。自殺は2万9920人で、前年よりも545人増えた。

(朝日新聞 2003年6月6日)


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