瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)

年次有給休暇取得率が過去最低、福利厚生費も低下


   2001年1年間に正社員が取得した年次有給休暇の平均日数は1人当たり8.8
日で、与えられた日数に対する取得率は48.4%と過去最低を更新したことが28
日、厚生労働省の就労条件総合調査で分かった。会社が決めた有給休暇の
日数は18.1日と過去最多だったのに対し、実際の取得日数は6年連続減と、制
度と実態のかい離が目立っている。厚労省は「不況とリストラが続く中、休みを
取りづらい雰囲気が強まっているのではないか」とみている。

  調査はパートを含む常用の社員が30人以上いる約5300社に実施、4254社
(79.7%)が回答した。調査によると、正社員1人当たりの有給休暇取得は、前
年より0.1日少ない8.8日と6年連続で減少した。ピークだった1995年(9.5日)より
0.7日減っている。これに対し企業が与える有給休暇の日数は前年より0.1日増
えて18.1日。98年の労働基準法改正以来、増加が続いている。

(日本経済新聞 2002年10月28日)


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