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          瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)  
             男性の喫煙者率が50%を下回ったことが、日本たばこ産業(JT)が24日発 表した02年の「全国たばこ喫煙者率調査」で分かった。50%割れは、65年の 調査開始以来初めて。前年に比べると2.9ポイント減の49.1%で、長引く景 気低迷に加え、健康志向や禁煙意識の高まり、高齢化などから減少傾向が続 いている。 
             毎年5月、全国の成年男女1万6千人を対象に調査している。女性は0.7ポ イント減の14.0%で、男女計は1.8ポイント減の30.9%となった。 
             喫煙者率から推計した喫煙人口は、男性が前年比130万人減の2414万 人、女性が32万人減の738万人。男女計は162万人減の3152万人だっ た。 
             年代別では、20代から50代までの男性は50%を超えているが、60歳以上 の男性が34.5%と、全体を引き下げた。高齢者ほど喫煙本数が減る傾向に あり、高齢者人口の構成比が高まるにつれ、喫煙者率も下がっている。 
             毎日吸う人の1日当たりの平均喫煙本数は男性が23.3本、女性が16.7 本だった。地域別では北海道や東北の喫煙者率が高かった。 
            喫煙者率のピークは男女とも66年。男性の喫煙者率は83.7%、女性は1 8.0%で、全体では49.4%だった。 
          (朝日新聞 2002年10月24日)  
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