瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)

たばこの煙害防止に努力義務 健康増進法が成立


    たばこを吸わない人が煙の害を受ける受動喫煙の防止を初めて法律に盛り
込んだ健康増進法が、26日の参院本会議で与党3党の賛成多数で可決、成
立した。健康診断の結果を本人に知らせる書式の標準化もし、引っ越しや転職
をしてもデータの比較をしやすくする。病気を予防して医療費を抑制する狙いも
ある医療制度関連法の一つで、来春施行される。

  同法は、生活習慣病の増加などを背景に、食塩摂取量の減少など70項目
の10年後の目標値を00年に設定した「健康日本21」を法制化し、栄養改善
法も取り込んだ。

  受動喫煙は「室内またはこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸
わされること」と定義。学校、病院、飲食店など多数の人が利用する施設の管
理者に防止策を取るよう求めている。ただし努力義務にとどまり罰則はない。市
民団体は、指定場所以外での喫煙禁止などより厳しい内容を求めていた。

(朝日新聞 2002年7月26日)


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