瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)

じん肺患者の肺がん、すべて労災補償の対象に 厚労省


    炭鉱などの職場で粉じんを吸い込み、呼吸機能が低下するなどしたじん肺患
者について、厚生労働省は8日、肺がんを併発した場合はすべて労災と認め、
労災補償の対象とすることを決めた。じん肺法の施行規則を年内に改正し、補
償が受けられる合併症に肺がんを加える。

  この日開かれた厚労省のじん肺患者の健康管理に関する検討会は、じん
肺患者が肺がんを発症するリスクは一般の人の約3.7倍であるとの調査など
から、条件付きだった労災適用を原則としてすべての患者に広げる▽肺がん検
診の実施などを提言した。厚労省は、職場にいる患者には年1回の検診実施を
企業に義務づけ、離職した患者には全員に健康管理手帳を交付し、国費で検
診を受けられるようにする。

 (朝日新聞 2002年8月8日)


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