モチコシ沢の滝様たち
 西丹沢 玄倉川流域 
 


モチコシ大滝。ビナクルから上が悪い感じ。左中間にピナクルが見える。

沖の悪場12m滝

沖の悪場18m

 丹モチコシ沢出合に入るといきなりドーンと現れるのがこの大滝だ。60mもあって壮観だ。
 ひと目見てビビる感じだ。過去に何件か転落事故も起きていて、そんなのを聞いているとよけい緊張するだろう。
登攀ルートは下段は左を上れる。見た目よりも登りやすい。
左の水線沿いに登るがかなり濡れる。左端の浅いルンゼ状を中間まで登り、そこから右に水線に近づくとスタンス、ホールド共にしっかりして気持よく登れる。
上段は25mある。10m登るとピナクルがある。ここでピッチを切った方がザイルの流れはいいかもしれない。この上からモロに水をかぶり、前方が見えにくいゾ。
 しかし冷静に登ればホールドは確実に見つかる。洞穴状に至る手前までが悪く感じた。
 洞穴状の上からは水も減り傾斜も落ちる。しかし滑りやすいので注意。
 落口の大岩は僕の場合はオポジション気味に右に回りこんだ。左から乗り越した方が楽と本に書いてあったが。そのへんは本人の判断だろう。

沖の悪場
 は15m、20mと言う構成になっている。ここは右から巻くことができる。しかし折角モチコシ沢に来たのであるならこの滝様達を登らないのは失礼かも。と個人的に思っている。
 最初の15m滝は一見してどこを登っていいのやら分からないかも。ここは右壁ほヨッコラショと登り、中断から水流をまたいでトラバースし、左端に至る。そこからクラック気味のところを登る。のだがクラック気味が浅くて右に振られそうになりつつも、A0とフリクションでもって強引に登る。残置ハーケンは結構あるので、ランニングは確実に取ったほうがよいでしょう。
 
 20m滝は悪い感じだ。
 右端のやさしい草付から左上して中間でテラスピッチを切った。なんたって上部が悪いのダ。
中間地点から上りだすが、ヌルヌルのスラブとなっている。ここは滑りやすいスラブをだましだまし登り、途中で浅いリスにハーケンを打った。その後左へトラバース。最上部は僕の場合は水流をまたいで、残置ハーケンのあるところからフリクションで登り切った。上部には残置ハーケンが数箇所あるので必ずランニングビレーを忘れずに。
グレード的には15mが4級で、20mが4級上くらいか。

 この3個を登るとヤッタなと言う気持になるでしょう。




TOPへ