1 表丹沢
丹沢の顔とも言える地域。普通は東丹沢にまとめてしまうが、いろいろな面で表丹沢を独立させました。
特徴
1交通の便が抜群に良い。都心から2時間以内に出合いまで入ることが可能。
2交通の面と手頃な沢が多いため、戦前より入渓者がいて、戦後は爆発的な人気を誇った。その分、事故も多く、水無川本谷などは鎖が設置され、戸川には夏期は県警の駐在員が入っている。
3以前からのたくさんの入渓者により、滝のルートがクリアーにされ、巻き道も明確になっているところが多い。その為、初級者には入り易い沢が多い。最初はこれらの流域で、沢に慣れ親しむとよいかも。
凡例
興味度 面白さ美しさなどの総合的な興味度合い。amaro個人的なもの
★無し=感性にもよる ★=ソコソコ ★★=お勧め ★★★=特選
110G 丹沢の谷110ルート の沢のグレード
個人G amaro個人的な評価グレード 初級下 初級 初級上
| 沢 名 | 川 | 興味度 | 110G | 個人G | コメント |
| ヒゴの沢 | 水無川 | ★ | 初級 | 初級 | 林道が横切り、堰堤も24個と多い。ゆるやかで好きだけど。登るなら下の出合からでなく、林道を登って上の橋から登る方がよい。特に悪い滝はなく、晩秋まで登れる。 |
| 戸沢右俣 | 〃 | ★ | 初級 | 初級 | 大岩の乗った10m滝はハーケン少なくやや脆い要注意。3級。ザイル必要。ここは右から巻くこともできる。 |
| 戸沢左俣 | 〃 | ★★ | 初級 | 初級上 | 下の出合から河原歩きで二俣となり、右が戸沢右俣。左が戸沢左俣となる。左俣出合からゴルジュとなりわりと楽しい。所々にある滝の直登悪い所あり3級くらい。上部の大滝は中間が少し悪い。4級の数歩。巻きは左にある。 |
| 木ノ又大日沢 | 〃 | ★ | 初級 | 初級 | 沢は楽だが水無本谷からだと初級上。書策新道からだと初級。上部にある10mくらいの涸滝は登れる。3級+。右から巻ける。ザイル必要。 |
| 金冷シ沢 | 〃 | ★ | 初級 | 初級 | 水無本谷からだと初級上。書策新道からだと初級。出合付近の10mくらいの滝は直登出来るが悪い。4級。右から巻けるが木の根をつかんで巻く感じ。 |
| 流れの沢 | 〃 | ★ | 初級 | 初級 | 中ほどの滝はザイル必要。初夏頃は良いかもしれない。 上部は脆い滝が出てくる。稜線直下は登山者の落石が多い。早目に左に逃げた方が良い。 |
| 源次郎沢 | 〃 | ★★ | 初級 | 初級上 | F3は8mの直登は滑る。巻きも注意。三段10mは厳しい、巻いた方が良い。 この沢はスラブ系の滝が多く、初心者の場合ホールド無しでのバランス登りに慣れていないので、落ちる可能性あり。ちょっと登って無理そうなら巻くこと。 |
| モミソ沢 | 〃 | ★★ | 初級 | 初級 | 水が少なく楽しい。1年中OK。3段11mは慎重に。大滝の上部は直登は厳しい。左に巻ける。 |
| ソグラ沢 | 〃 | ★ | 初級 | 初級 | 下部は小滝があって楽しい。しかし上部は倒木がすごい。倒木帯に入ると動きがとれなくなる。上部は水の消えるあたりで尾根に逃げた方が良い。 |
| 前大沢 | 〃 | ★★ | 初級 | 初級上 | 小沢で楽しい。稜線まで短時間で登れる。しかし最初の3つの滝は厳しい。3〜4級くらい。ちょっと登って無理なら巻き。滝全部登ると初級上 |
| 新茅ノ沢 | 〃 | ★★ | 中級 | 初級上 | 大滝を必ず巻けば初級上。かなり楽しい。何度も言いますが大滝は必ず巻く。直登はホールド、スタンスが水中の中にあるので水を嫌うと登れない。大滝登ると中級。 大滝以降、長いゴーロとなる。CS5m滝はチムニー登り直登できる。通常は右から巻く。 |
| 葛葉川流域 | 葛葉川 | ||||
| 葛葉川本谷 | 〃 | ★★ | 初級 | 初級 | 登れる小滝が多く、ゆったりした雰囲気あり。悪い滝は巻き道あり。板立ノ滝は右の乾いた岩場を登る。左はシャワーを浴びてやや悪い。富士型滝は10mと高度もあるので注意。なお途中に林道が走っており、時間、体力を考えてそこで終了することも出来る。尾根道を下って、出合まで楽勝で戻れる。 |
| 大音沢 | 〃 | ★ | 初級 | 初級 | 堰堤多く、林道橋などからのゴミ投棄などで、ややきたない。 |
| モトデイリ沢 | 〃 | 初級 | 初級 | 堰堤とゴーロだけの沢。楽しくない。 | |
| 滝ノ沢 | 〃 | ★★ | 初級 | 初級上 | 3つの10m滝は刺激的だ。3級でザイル必要。 |
| 大山周辺 | 大山川 | ||||
| 大山川 | 〃 | ★★ | 初級 | 初級上 | 二重ノ滝。水流中も登れるが悪い。右は人工。左が通常ルート。でだしがやや悪い。巻きは右から。その後も緊張する滝が続く。全て登る場合は中級。ナメてかかるとひどい目にあう。水は無く夏は暑くて。適季は秋から春。降雪前の冬がお勧め。 |
| 大山川左俣 | 〃 | 初級 | 初級 | 二俣から左に入る沢。急なルンゼで時間が足りないときのみ | |
| 春岳沢 | 金目川 | ★★ | 初級 | 初級 | 髭僧ノ滝はやや厳しい。3級+。ザイル必要。これを登ると初級上。水が多いので、夏向き。春、秋は寒い。上部は猛烈なヤブ漕ぎを1時間あまりする。 |
| 四十八瀬川流域 | 四十八瀬 | ||||
| 四十八瀬川本流 | 〃 | ★ | 初級 | 初級 | 11m滝は巻いた方が無難。登った場合は初級上。上部のツメは脆い。ルートファィンディング要注意。 |
| 勘七ノ沢 | 〃 | ★★★ | 初級 | 初級上 | 大滝を直登すると中級になる。時々現れる滝はポイントがあるので要注意。 大滝は転落事故多発なので注意。美沢で、滝もゴルジュもしっかり形成され楽しい。総合的に表丹沢では最高に楽しい沢登ができる。しかし各滝でも事故が多いので充分注意のこと |
| 小草平ノ沢 | 〃 | ★ | 初級 | 初級 | 短いけれど、楽しめる。下部3段12mはナメると痛い目にあう。慎重に。巻きは右から行ける。7m滝はザイル必要 |