3 丹 の がいよう


T いわゆる丹沢の概要

東西約40km、南北約20km。神奈川、静岡、山梨の3県にまたがる。山塊の最高峰は蛭ケ岳1673m。

U 尾根
主脈 塔ノ岳―丹沢山―蛭ガ岳―姫次―焼山 
主稜 塔ノ岳―丹沢山―蛭ガ岳―臼ケ岳―桧洞丸―犬越路
主な山
大山 塔ケ岳 鍋割山 丹沢山 蛭ケ岳 桧洞丸 大群山 加入道山 畔ケ丸 菰釣山 
仏果山 経ケ岳 三峰山 鐘ケ岳 三ノ塔 烏尾山 三峰 黍殻山 鐘撞山 城ケ尾峠 
三国山 湯殿山
高松山 大野山
弘法山 吾妻山 八菅山 鳶尾山 華厳山 白山 日向山 ヤビツ峠 二ノ塔 行者岳 
新大日 竜ケ馬場
不動ノ峰 姫次 焼山 臼ケ岳 大コウゲ 犬越路 

V 沢
 普通は東、裏、西の三つ。表、東、裏、西の四つ。大山、表、東、裏、西の五つに分けられているようです。
沢の場合、流域などにより分けづらいです。
私の場合、流域以外に交通、距離、環境などを考えて大山、表、東、裏、西、道志川の六つに分けてみました。
1大山周辺
流域名 谷太郎川、大山川、布川 
大山の表側に面した流域で、交通は、厚木、伊勢原、秦野の各駅からのバス
利用。
表丹沢と同じく、交通の便は良い。技術レベルはそれほど難しいものは少ない。

 谷太郎川流域は最近、と言っても10年くらい前から脚光を浴びてきた。そのため踏み跡や残置ハケーンなどは少ない。
2表丹沢
流域名 水無川、葛葉川、四十八瀬川 
丹沢の表玄関の秦野、渋沢駅に近く、距離、時間、技術レベルとも手頃な流域。
丹沢でもっとも入渓者の多い場所。
3東丹沢
流域名 中津川、本谷川、早戸川 
交通の便は良くない。バス路線がほとんどないので、歩きだと流域付近にて宿泊となる。やはり車利用がベストで。この場合ほとんど日帰り、又は夜行日帰りできる。
表丹沢のようには楽には登れない沢が多い。巻き道も少ない。
4裏丹沢
流域名 神の川
交通の便は悪い。歩きでは宿泊が必要。車利用だと夜行日帰り以内で登ることができる。
神の川は沢が深い。難しい沢が多い
5西丹沢
流域名 寄沢 玄倉川、中川川、世附川、河内川、皆瀬川
流域別に特徴があって楽しい地域。
中川川、寄沢は比較的便利で日帰り可能な沢がある。しかし沢は深く、大きな滝もあって困難だ。
玄倉川はかつて丹沢の黒部と言われたくらい深くて、困難な場所だ。玄倉林道に一般車が入れないので日帰りはきつい。
世附川は浅瀬が唯一に近い入り口。ここも歩きだと日帰りはきつい。車利用でもかなり朝早くいかないと無理なことがある。沢自体はあまり難しくない。
5道志川方面
道志川方面は西丹沢に入るかもしれませんが、沢の紹介は少ないです。以前、羽賀正太郎氏が雑誌、案内書等で何度か紹介されていたようですが、一般的な遡行価値は少ないようです。



初夏の鍋割あたり。花はアセビ

蛭ケ岳あたり


と言うのが一般的な説明でしょうか。
しかし僕が考えるところのは広さとか高さとかあまり関係のない世界です。
 丹沢を歩きだして随分経ちますが、丹沢を知れば知るほど微妙な奥深さを実感します。僕としては、とりあえず楽勝気分で沢や山を登り始め、数年で終わるものだと思っていました。しかし何年か経ちますといろいろな興味とか疑問点が派生しはじめ、また季節の微妙な感触もわかり始めたりしだしました。
沢登にしても丹沢ではいろんなモードと言うかバージョンがあるのが分かってきて、モード別にやっていると何年かかるかわからない状態です。
 それよりも、行くごとに親しみが湧いてくる、と言うのが本当でしょうか。あんまりでかいと恐ろしくて近寄りがたいし、広大な地域だともう人生を3回くらいやらないと自分なりに満足できないだろうし。
 いわゆる自分の能力の範囲内で楽しめるし、自分の工夫とか発想を実践できる、と言うのが今の段階での本音でしょうか。

水王国と言うからには水が王様でしょうね。丹沢と言う名前からして水ですから。


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