むち打ち

症例1 28才男性  受傷日 平成13年3月
症状・経過 首肩の張り、不快感。頭がボーッとする。
 3ヶ月間病院で治療していたが、それ以上改善しないので、その後半年間治療しないで放っておいた。
 受傷から9ヶ月目に来院。初回の治療後症状改善。1ヶ月で症状消失、2ヶ月で治癒となりました。

症例2 27才男性  受傷日 平成13年5月
症状・経過 昨年の5月に交通事故。膝、腰の打撲症状の後に首が痛くなる。病院で事故から1ヶ月後に牽引をはじめ、2ヶ月で少し楽になる。その後も牽引を週に2回続けていたが、最近症状が悪化してきたので来院。
デスクワークをしていると首肩が重くなり、吐き気をもよおす。上を向いても吐き気がし、上を向けない。
 平成14年1月に来院。初回の治療で症状は全体的に楽になりました。吐き気も軽くなり、少し上も向けるようになりました。
 3ヶ月間で症状消失。4ヶ月で治癒。

症例3 26才女性  受傷日 平成14年5月
症状・経過 受傷後病院に行くが「どこも異常なし」
 首から肩にかけ張りがある。吐き気あり。
 受傷後10日で来院。3回の治療で吐き気はなくなる。
 3週間で自覚症状はほぼ無くなりましたが、その後仕事がきつくなり、首肩の張りを訴える。
 初診から3ヶ月で症状が全く無くなり治癒となりました。

症例4 38才男性  受傷日 平成14年6月
症状・経過 バイクに乗っていて左折車に衝突。左手首の捻挫と首後部の張り。
 受傷後3週間で来院。怪我は順調に回復してきてるが、まだ治りきらない。首の張りは依然としてあるので来院される。この方は板前さんなので、首よりも手首を心配している。
 手首のリハビリと首の治療。約1ヶ月、15回で治癒。

症例5 40才男性  受傷日 平成12年11月
症状・経過 腰部のむち打ちで、受傷後10ヶ月後に来院。事故以来病院で治療を続けるが、腰部の痛みが取れない。
 はじめの2,3回で腰部の痛みは改善、1ヶ月でほぼ消失。経過を見るためにその後3週間継続。
 1ヶ月と3週間で治癒。

症例6 22才男性  受傷日 平成14年2月
症状・経過 右斜め前より衝突。左腕でハンドルを支えていたため、左肩とくびを負傷。受傷後2週間で来院。
 この方の症状はだいぶひどく、特に左肩の障害がありました。
 2ヶ月で首は治癒、4ヶ月で左肩も治癒となりました。その間50回ぐらいの治療を要しました。

症例7 32才男性  受傷日13年10月
症状・経過 タクシーに乗っていて正面衝突。事故後1ヶ月で来院。
 首の痛み、張り、吐き気がとれずに、紹介されて来院されました。2,3回で症状は改善し始め、2ヶ月15回で治癒となりました。
ここでは、固定してたり、牽引や電気をかけているだけでは、なかなかすっきり治りにくい「むち打ち症」について、カイロプラクティックの考え方と、実際の患者さんの治療、経過等を書き込んでいきたいと思います。

むち打ちとは
 
交通事故やスポーツなどで、不意に強い衝撃が加わることにより、筋肉や靱帯その他を損傷した状態です。不意をつかれることにより、衝撃に対して防御態勢をとれないため、ダメージは大きくなります。
 ただ、組織の損傷(怪我)だけなら、2,3週間で組織の修復は終わり、症状はなくなるはずです。(病院で首にカラーを1ヶ月ぐらいさせられるのは、この間に修復するのを待つためです)
 
なぜすっきり治らないのか、後遺症が出るのか?
 傷が修復した後に、機能障害が残っているためです。靱帯や筋肉が堅くなっていたり、炎症や修復の後に組織の癒着が出来たりするためと考えられます。
 また、これらを放っておくと、機能障害が進み症状がひどくなってくることがあります(後遺症)。

カイロでは
 これらの機能障害を快復させるために治療を行います。
 首の骨は7つあり、それぞれに関節があるのですが、むち打ちによって損傷するのは、普通そのうちの一部分です。牽引するだけでは、正常な動きの良い関節が伸び、機能障害が出来て堅くなった関節は伸ばされないから、効果的な治療とならないのです。