システム・シナリオ:3
えーとシナリオの概要を書こうと思ったんだけど・・・、一体なにが目的なんだろう?(^^;)。7月から9月の初旬までの期間で恋人を見つけHappyEndを迎えることなんだけど別にそれを目的にゲームが始まる訳じゃありません。何気なくゲームが始まり、ヒロインと知り合い、恋愛期間?を迎えて終了します。ベタベタな会話と言い3流ラブコメも裸足で逃げ出すほどの単純なシナリオ・・・、思わず同人作品か?と思ってしまうような出来映えです。
システムは学園や街にいるヒロインと会い続けていればOK!と言った単純なもの。ヒロインのアイコン(ミニキャラ?)が表示されているので自分で探す手間は省けますが、ほとんど移動することがないので間違うこともないでしょう。夏休みに入っても平日は学園にほとんどいるのが不自然な感じを受けます。通常では選択肢もなく単純な超ショートな会話をするだけで終了するところといい、何度も同じ場所で会うと同じ会話が繰り返されるところといい手抜きな作りといえるでしょう。結構早めにHシーンが出てきますが、これ以降ヒロインと会った日は毎日のようにHイベントが出現します。最初の何回かを終了すると同じ会話の単調なシーンの連続のためメチャ飽きます!後半違うタイプのHシーンが追加されるキャラもいますが、そんな物を追加するくらいなら通常イベントをもう少し追加して欲しかったと思いますね。
音楽:6
メインテーマ「TWIN WAY」の出来は最高!ボーカルコレクションに収録されていた時から注目していたんですがOP画面にも見事にマッチした良い出来に仕上がっています。通常のBGMはエレンシア戦記でも書きましたが作りが甘くなっていました。
Voice:4
今回はヒロインはフルボイス。私が知る限りe・go!作品では初めてのご対面となります。通常シーンは及第点。他の作品と見比べても遜色ない出来映えだと思いますが、Hシーンはちょっとひどすぎ。個人的ですが、喘ぎ声が多い作品のボイス有りはあまり賛成できません。
キャラ:9
この作品の唯一の評価点はキャラ。人気ダントツのかすみ先輩は見事にはめられたキャラです。今回珍しくどのヒロインもお気に入りで最初は全員クリアーを目指したほど。それだけどのヒロインも似ていると言われればそれまでですが、個性の強さはe・go!らしさが出ていて評価が高いと思います。
CG:4
登場CGの2/3がHシーンでしめられている上にイベントCGのヒロインがちょっと荒れているのがマイナス。ここら辺にも製作期間の短さが現れている気がします。CGの枚数が多いがヒロインの表情がちょっと変化しただけ等の物が多く。それくらいならクリック一つで変わるようにアルバムを工夫して欲しかった。OPはエレンシア戦記と同じ感じに仕上がっていますが、こちらは綺麗な出来でヒロインの視線が向けられるとゾクゾクさせられます。あまり属性じゃないが美希ちゃんのアップがメチャメチャお気に入り!バストアップのCGはエレンシア戦記と同じようにちょっと表情が読みづらいきがします。
総論
Studio e・go!の真価を問われると話題になったこの作品ですが、見事に不出来な烙印を押された感じを受けます。今回の一番マイナス点はシナリオの甘さ。デジタル小説を読まされているような感じでゲームと言った感じは受けません。総テキスト量も少なく作り混みの甘さが指摘されてもなにも言えないでしょうね。私的FCサークルe go!の感想でもずいぶん厳しい意見が出ていたのも当然と思います。取りあえず2作品以上を同時に作るのを控えもっと質の高い作品を期待したいと思います。
<攻略キャラ>
・北小路美希
伏兵出現!やっぱりOP画面でビビビッと来た予感は本物でした。一見しおらしいお嬢様キャラと思いきや後半は思いっきりボケぶりと発揮するメチャ好みの娘に変わります!いや〜エンディングはキャラ中一番まとまっているし、こんな良い娘がいるとはさすがStudio e・go!って感じです。
・三村かすみ
年上、姉御肌、しっかり者で時に甘え上手・・・、これだけそろえば人気を二分するのも頷ける。今回2番目のお気に入りキャラ。イベント(Hイベントを含む)CGが一番少ないのがちょっと残念。
・長峯綾乃
控えめで病弱な少女。う〜んありがち・・・、もうちょいひねって欲しかったですね。この娘も下の中山佐由美ちゃんと絡んだシナリオになります。他のキャラとちょっと違うのは夏休みに入る前に一緒に避暑に行くか選ぶこと。ここで一緒に行かないとフラグ落ちになります。ってフラグがあるのはこの娘だけじゃないかな?避暑地でも選択肢があり綾乃ちゃんと過ごさないとHCGが発生しません。重病で入院しちゃうくらいなのに毎日のHには耐えられちゃうのはお約束?(^^;)。ちなみにこの娘がHCGで一番大人びた顔つきで描かれています。しかしこの娘がNo.3になっちゃうとは・・・、本当に属性が変更しているんだな〜。
・中山佐由美
ボーイッシュで活発と通常なら真っ先にお気に入りになるタイプなんですが年下の為かどうも食指が動きませんでした。綾乃ちゃんとの三角関係シナリオのようですがシナリオが薄っぺらい為、メチャ安っぽい仕上がりになってしまった。どのキャラもエンディング前に一捻りあるんですがこの娘だけありません。ちょっと可哀想すぎる扱いです。
・葵久美
恋愛物にありがちなしっかりした幼なじみ。表面には出さないが主人公をずっと想っている。メインヒロインの様に描かれているがなぜかCGの順番が2番目なのはなんで?OP時の髪が完全に地面に届くと思うのは私だけでしょうか?しかし後半毎日のように主人公の家に泊まっていることになるが寛大な親なんですな。
・濱中絵里香
かすみ先輩と人気を二分するキャラ。まあ最初から久美ちゃんとイラストを独占していたため人気キャラになる予定だったのでしょう。私も見た感じではなかなかだったんですが、性格が見え見えでいまいち!私の好きなCOOL系とちょっと違う感じなんですよね。別にCOOLすぎる訳じゃないんですけどね。この娘は「人は人、自分は自分」っと言う主人公のコンプレックスを払拭させるって言うのがメインの目的のようですが、COOLすぎてラストで本人が言うまで気がつきませんでした。