シナリオ:3
幼少時の事故により視力を失ってしまった主人公「鮎川 秀人」。そのハンデにより人との交流を拒み惰性な日々を送っていた。高校(らしい場所)へ進学したことにより、そんな秀人を取り巻く環境が変わり始める。幼なじみとの再開、気さくな友人達・・・、自分のハンデを気にしない友人達との触れ合いにより止まっていた時間が少しずつ流れ始める・・・。と言ったストーリー。
プレー開始当初は主人公の内面を描いた物に食傷気味となりましたが、ヒロイン達との触れ合いはなかなか深く引き込まれました。その反面、視力が回復する時の過程が突然陳腐な物になり、しかも視力回復後そくHに突入という飛躍ぶり。それまでの設定が全くぶっ飛んでしまうような後半は興ざめでした。特に視力が回復する場面に登場する「闇の巫女」の設定は物語の重要な部分を占めるだけに、もう少し練り込んだ内容にして欲しかったと思います。
システム:5
ロード、セーブは自由に行えるようになっています。おまけモードにCGと回想があります。CGは各キャラごとに達成率が表示されており、イベントの取りこぼし時に役立ちます。
音楽:4
通常のBGMやヒロインごとのBGMの他、主人公が盲目のため音が重要な位置を占めていいるんですが・・・、これが合っていない!特にローラーブレードにあの音は無いだろうと思いますね。あえて入れなくても良かったこの「音」に着目した部分は評価できますが、残念ながら作り手の考えていた程内容に影響は与えていないと感じました。
キャラ:6
盲目時に在り来たりなキャラの絵を使い、見えるようになってからそれなりに変化を付ける手法はなかなか面白いです。目の大きめなキャラが好みの管理人には好印象なヒロインが多かったです。但し、キャラの設定は在り来たりでそこら辺が残念です。
Voice:7
Hシーンのみ有り。レベルが高いので、フルボイスじゃないのが残念です。
CG:7
ヒロインを含む登場人物を盲目時と分けて描かれている部分は好評かですが、背景等はそのまま使用してありちょっと手抜きかな?背景自体は結構丁寧に書き込まれているので贅沢な希望かもしれませんけどね。
総論
感動系に飽き飽きしていたのでプレーが遅れましたが、プレー当初のやぼったい部分を除けば結構集中してプレーしたと思います。つくづく残念なのはフルボイスじゃないこと!シナリオもちょっと薄いですが、フルボイスならもう少しごまかしが利いたと思います。
<攻略キャラ>
・水無月 紫音
この作品一番のお気に入りキャラ。ちょっとシナリオがご都合主義なのが気になるところですが、やっぱりお姉系のキャラには弱い管理人です。
・鳴瀬 美桜
頭の飾りはトレーニング機ですか?ってくらい大きい髪飾りを付けている娘。紫音がいなければ、ダントツのお気に入りキャラになっていたでしょう。
・結城 まどか
主人公の幼なじみ。お約束で最初からラブラブ光線だしまくりです。唯一盲目時のCGのほうが良かったと感じたキャラです。