システム・シナリオ:4
イルミナ王国に併呑されたエレンシア王国を復興するために立ち上がる物語。なぜか解放軍の司令官達は旧エレンシア国高官の子供達で構成されいる。主人公は偶然にも大陸最強の傭兵団「フェンリル」の頭領に育てられた腕利きだったりするのもお約束ですな。全作、前々作との絡みは払拭されていて新しい複線が色々張られています。今までの2作と違いギャグ系が完全に取り払われており、退屈な出来映えになってしまいました。これがキャラも含め全体の雰囲気を壊してしまい期待はずれ作品になってしまった感じがします。後、エピローグシーンの9割を占めるHシーンは余計!本編以外のバリエーションなHシーンを望んでいる人も多いのかもしれないけど私には退屈の極みです。ヒロインと結ばれることがEDの目標になるが、エレンシア王国を復興する事も目標の一つなので誰とも結ばれなくてもHappyEndは迎えられます。
今までのCastle Fantasia系と完全にシステムを変更。リアルタイム戦闘、ヒロイン好感度の変化、Hシーンのみに採用されていたVoiceと変更点を挙げればきりがないですがどれも失敗!剣士、魔法系、弓兵と今までと違い戦闘方法を考えないとクリアー出来ない戦闘シーンもあるほど作りこんであるが、全作までの奥義シーンなどが消えてしまったのは残念でならない。好感度の変化も完全にAVGパートになってしまい、その上一つでもイベントを見逃すと攻略が不可能になってしまうなど攻略に関しても面白みのない物になってしまった。大幅変更された2つを例として挙げたがシステム面の変更はマイナス部分が多かったと思う。一度クリアー後、戦闘スキップが出来るようになるが便利だけど味気ないゲームに成り下がってしまいます。
音楽:8
メインテーマソング「Burning Heart」の出来は最高!乗りがいいので「You get a burning heart!」のコーラス部分はつい口ずさんでしまいます。全作を上回っているとすれば残念ながらこれくらいしか見あたらないのも残念だけどね。戦闘、通常時のBGMは平均的。e・go!作品をプレーするたびに思うけど製作期間が短い為かここら辺の作りの甘さが目立ってきたような感じを受ける。
Voice:5
今回はHシーンのVoiceは無し。戦闘パートと育成パートで簡単なVoiceが採用されているのみ。これくらいだと可も不可もないと言った感じ。
キャラ:6
Castle Fantasia、Castle Fantasia〜聖魔大戦〜に比べるとキャラの個性が無くなってしまった感じを受ける。「Affection」のインタビューで山本氏などが語っていたとおり何でもありの世界観を作っているんだから一般ゲームに無いようなキャラ作り出して欲しかったですな。アリアやルミエラのようにはまるようなキャラがいなかったのが残念。
CG:7
OPの出来の悪さには唖然!まるで土星でプレーしている感じを受けた。キャラ個別のCGはそれなりに書き込まれておりOK!だが、Hシーンやイベント時の最初に表示されて延々とテキストだけ進んで行くのはマイナスポイント。
総論
Studio e・go!の看板タイトルなので超期待していたが、結果的に完全に裏切られた感じ。自分たちの作りたいゲームを作るのが当たり前かもしれないが、完全に自己満足のみ貫かれた印象が強いです。偉そうですが私が完全に失敗だと思ったのはシナリオ。全作までのギャグがふんだんに混ぜられたコミカルなノリが失せてしまったため、どのキャラクターも面白みがなくなってしまったと感じた。特に主人公が超ありがちな硬派で正義感たっぷりしかも人気者でメチャメチャ強い(頼りになる)という、完全な路線変更をしてしまったのが残念ですな。全作と大幅変更をおこない結構冒険をしたと思いますが、次回作は是非戻して貰いたいと思います。
<攻略キャラ>
・クリームヒルト=クライアント
愛しのクリームヒルト様!お姉さま系キャラですが、告白後にメチャメチャ甘えキャラに変わるのもGOOD。元は敵キャラなので後半から登場する点が残念ですが、結構イベントは濃いです。エンディング最初のCGが可愛くてお気に入りです。
・テルル=クーリエ
プレー前の一押しキャラ。過去の無惨な体験のため心を閉ざしてしまい体の成長まで止まってしまった女の子。こんな風に書くとありがちなキャラじゃんと思いますが、期待を裏切らずそのまんまのキャラでした。よって管理人の期待を大幅に裏切り結構評価を低くした原因に一因となっております。Hシーンの時に自分の幼い体型を自覚してか「そっち系の趣味の人?」と聞かれるのは結構笑えます。出来ればED時には成長した容姿が観たかったですな。
・ナガレ=カシマ
これもRPGにはおきまりの東洋系戦士、と言うか完全に日本風大和撫子です。山本氏は袴を意識してCGを書いたようですが、どう見ても巫女さん服にしか見えません。主人公の傭兵仲間と言う割には主人公と同じ用に扱うと簡単に全滅してしまう成長させるにはちょっと面倒なキャラです。このキャラも最初は敵キャラなので後半から登場します。成長させるには面倒と書きましたが戦闘パートをプレーしながら攻略を考えるのは不可能に近いと思います。それだけイベントの数も多く、難しいキャラです。EDはちょっと強引で今一納得がいかない上に完全に淑女的な女性のため面白みに欠けてしまったのが残念です。
・ラピス=フォルテゥーナ
本編のメインヒロインで山本女史お気に入りの「ハンナ」系キャラです。超超超甘い物好きで主人公をたびたび閉口させます。すいませんメインヒロインなのでクリアーしただけであんまり感想がないですぅ。
・セリカ=ローズ=イルミネス
今回の敵方のボス的存在のイルミナ王国女王様です。中盤のイベントでクリームヒルト、ナガレと共にエレンシア側に亡命してきます。10歳くらい(推定)なのでED前のHは当然ありません(キス止まり)がED(エピローグ)で成長したセリカとのHシーンが描かれています。しかし主人公が「なんでこんな子供にこんな気持ちになってしまうんだろう?」と自問自答していますがそれは病気ロ○ータ属性と言う物でしょう(^^;)。