WEB詩集『昭和の森の子どもたち』




「風の彼方へ旅立つ朝に (欲詩屑vol.29)



     



虹の作り方を覚えたとき、
太陽の位置を意識した。
虹の眺めかたを知ったのはもっと後だ。
心を風のように透明にしなくては。
涙はぜんぶおひさまに返さなくちゃ。

 さよなら。 
 虹をつかまえたら帰ってくるよ。
 さよなら。 さよなら。









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