「一枚目の頁にこそいつも真実が」
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緑の樹々の木漏れ日に
葉ずれのさやけさに
眠たくなるような午後
あなたは翡翠色の薄衣を着て
僕の想い出の中にたたずむ
そっとあなたの名を呼ぶ
そして、いつものように手紙を何枚かしたためる
だが、その手紙はあなたに届くことはない
あなたの名は「追想」
あなたの名は「憧憬」
あなたの名は「思い出の丘の樟の木」
とめどなくあふれてくる言葉
いつも一枚目のページのなかにこそ真実が
その言葉を今日から僕は「夢」と名づけることにした
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