簡易温室作成

簡易温室の作成・設置

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主に冬季の加温が必要な虫管理のお話。
季節も晩秋になると明け方・夜間の冷え込みが厳しくなってきますね。
国産種はほぼ常温管理で問題ないと思いますが、外国産の多くは加温してやらないと★になります。
この他、意図的に加温して積算温度を上げたいこともあるでしょう。
てな訳で、簡易的な温室を設置してみました。なお、実際に稼動させたのは昨年(2006年10月)からですが、一冬運用して問題無かったので公開します。

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外観はこんな感じ。色々検討しましたが、近くのホームセンターで安価に販売されていた園芸用のビニール温室を使用しました(\2000-位)。
取り敢えず組み立てて、置いてみる。

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次に、温室のメインとなる熱源を用意します。電球・熱線・熱帯魚用ヒーター他色々ありますが、今回は小型のファンヒーターをチョイス(\2000-位・YAMAZEN製MH-600を使用)。
熱源から直接送風されるので温度上昇性が高く、また熱源の他にファンを用意しなくて済むのがいいですね。パネルヒーター等を使うと、ファンレスでは温度差が激しくなるのでパス。

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で、温度管理の要。サーモスタットはファンヒーターを起動するため600W対応の物を用意(\5000-位・NISSO製シーパレックス600を使用)。
やや高価ですが、電子式できっちり仕事してくれます。
ファンヒーターに温度調整機能がある物を使えば、サーモは不要になります。より安価に仕上げるならそれも良いかな?

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サーモスタットが狙い通り稼動するかはセンサーの設置場所次第。よく考えましょう。
よく考えて置いた所は、ヒーターの風が直接当たらない程度に離れた場所。
熱源に近く、早めに設定温度に達するのでヒーターを断続運転することになりますが、ファンヒーターは直ぐに暖まるのでこれで良し。

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加温の次は保温。暖かい空気をいかに逃さないかということ。上手にできれば飼育温度が安定し、節電にもなります(多分)。
百均雑貨屋で良さそうな物を見つけました。アルミの保温シートで自由に切って使えます。
これを温室内側の左側面と背面に貼りました。本当は全面張り巡らした方が効果的ですが、内部が見えないと色々不都合ですし、なによりツマラナイ(笑)。
扉を開放せず内部を観察できるように、正面と右側面は貼りませんでした。
あと、各段の網棚にもシート貼り付け。今回は温室内を上・中・下段で分け、温度差を作りたかったので敢えて熱対流を抑制。

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最後に、湿度対策としてトレーやガラスビンに水を張り置く。ファンヒーターは蒸れが少ない代わりに、乾燥し易いので注意が必要です。水が減ったら足しましょう。

一通り完成したら、各棚に温度計を設置して1〜2日稼動してみましょう。温度計はデジタルメモリー式がベスト。設定通りの温度が出ているか、温度差は許容範囲内か確認しましょう。
いきなり生体を入れるのはリスキーなので止めましょう。うまくいかない時はファンヒーターの風向きを変えてみたり、センサー位置を調整したりします。YOUもやりました。上段の棚温度が30℃超えて焦りました(笑)。
将来的にエアコン導入するとしても、適正温度が異なる種を飼育する時には利用できそうです。


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