はじめに
ここでは、raspirec
のオプション機能で、Ver1.3.0
から導入された「録画自動延長機能」について説明します。
録画自動延長機能とは
録画中の番組が延長になった場合に、録画終了時間を自動的に延長するものです。
なお、この機能が動作する為には、
番組終了 90秒前に EPG 情報が更新されている必要があります。
必要な環境
- raspirec (Ver1.3.0 以上) であること。
- config.rb で、機能を有効にしている事。(下記の設定を参照)
- recpt1, epgdump はオリジナルではなく下記の改造版であること。
- recpt1
(
--sid
オプション指定時に EPG データが欠落するのを防ぐ )
- epgdump
( 入力の TSファイルの最後の部分だけからEPG を抽出する
--tail
オプションの追加)
注意点
- 延長が起きた結果、チューナー不足が起きる可能性があります。
その場合、後発番組の録画が失敗します。
→ チューナーは余裕をもった数を用意しましょう。
- 放送局側の EPGの更新が当初の番組終了時間 90秒前までに出来なかった場合は、
終了時間の延長はされません。
- 延長時間の最大値は、放送時間と同じです。( 1時間番組は +1時間の 計 2時間まで )
- 録画中のバックグラウンドで EPG処理を行うので、Total_tuner_limit
で制限を掛けるような非力なマシンでは、録画に影響が出る可能性が有ります。
設定
config.rb の記述例
#
# 自動録画延長 (ver1.3.0 以降)
#
AutoRecExt = true # 自動録画延長機能 true = 有効
ARE_sampling_time = 90 # 番組終了の n 秒前に EPG 採取
ARE_epgdump_opt = %W( --tail 50M ) # 最後尾切り出しの epgdump のオプション
config.rb の説明
キー |
デフォルト値 |
説明 |
AutoRecExt |
false |
true = 自動録画延長機能を有効する |
ARE_sampling_time |
90 |
番組終了の n 秒前に EPG 採取 |
ARE_epgdump_opt |
–tail 50M |
epgdump のオプション で、TSファイルの最後の部分 50Mbyte から EPG データを取り出す。 |
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