目的

raspirec の動作テストを 行う docker 環境一式です。
なお Docker環境での動作テスト後に、docker ではない 現環境にインストールする方法 もあります。

条件

• ホストマシンに、docker がインストールされていること
  • ubuntu の例

      % apt install docker.io
    

  • Raspbian の例
    パッケージの docker は古いので、公式からインストールする。 詳細は google 検索 で。

      % curl -sSL https://get.docker.com/ | sh
      % usermod $USER -aG docker

• ホスト側に、チューナーカードに対応したドライバーがインストールされていること
  ( recpt1/recsvb の切り替えはデバイスファイルを見て自動対応します。 )

  チューナーカード名	ドライバー	デバイスファイル	録画コマンド
  PT1, PT2	pt1_drv	/dev/pt1video0	recpt1
  PT3	pt3_drv	/dev/pt3video0
  Plex社製 PX-Q3U4 等	px4_drv	/dev/px4video0
  PT1, PT2, PT3	DVBドライバ(OS標準)	/dev/dvb/adapter0/frontend0	recdvb *1

  *1 : recdvb は本家のものではなく recpt1互換の dogeel版 recdvb を使用します。

• デバイスファイルに適切なアクセス権が付与されていること

   % ls -l /dev/p*video*
   crw-rw-rw- 1 root video 242, 0 10月  1 20:01 /dev/pt1video0
   crw-rw-rw- 1 root video 242, 1 10月  1 20:01 /dev/pt1video1
   crw-rw-rw- 1 root video 242, 2 10月  1 20:01 /dev/pt1video2
   crw-rw-rw- 1 root video 242, 3 10月  1 20:01 /dev/pt1video3
  

• ホスト側の pcscd は停止して置くこと。(Docker内でpcscd を起動します。)

インストール手順

• 作業用ディレクトリを作成し、Dockerfile 一式をダウンロード

  % mkdir tmp
  % cd tmp
  % git clone https://github.com/kaikoma-soft/docker-raspirec.git .
  

• setting.sh にパラメータが設定されているので、好みで変更する。
• Docker Image をビルドする

  % sh ./build.sh
  

• ホスト側の $HOME/docker-raspirec (Docker側の /raspirec )に raspirec が参照する config.rb が作成されるので、 それをエディタで適切な値に書き換える。
  最低限必須なのは次のもの。詳細は doc/config.md を参照

   GR_EPG_channel    : 地デジ EPG 受信局を設定する。
   GR_tuner_num      : 地デジチュナー数
   BSCS_tuner_num    : BSCSチュナー数
  

起動

   % sh ./run.sh

WEBアクセス

WEB ブラウザで、http://Dockerホスト名:45678/ へアクセスする。

停止

   % sh ./stop.sh

メモ

• recpt1,recdvb 等は /usr/local/bin にインストールされます。
• raspirec は /usr/local/raspirec にインストールされます。
• 録画したTSファイル、DB、log 等は、 ホスト側の $HOME/docker-raspirec (Docker側の /raspirec )に作られます。
• 通常 docker のイメージが保存される場所は /var/lib/docker 以下ですが、 容量が足りない場合は、下記の手順で保存場所を変更出来ます。
  • /etc/docker/daemon.json を下記の内容で作成し、

    {
       "data-root": "/ssd1/docker"
    }
    

  • docker を再起動する。

    % sudo service docker restart
    

• ドライバーの無効化は、/etc/modprobe.d/blacklist.conf で行う。

  blacklist earth_pt1
  #blacklist pt1_drv
  

動作確認環境

ホストOS	Ubuntu 18.04.5 LTS	Raspbian GNU/Linux 9 (stretch)
チューナー	PT2	PX-Q3U4
ドライバー	pt1_drv,DVBドライバ(OS標準)	px4_drv
Docker	19.03.6	19.03.13
Docker ベース・イメージ	Ubuntu:20.10	raspbian/stretch
生成したImage のサイズ	178MB ( HLS有効の場合は 615MB)	392MB

注意事項

• 動作テスト用なので、ファイルサイズ、セキュリティの考慮はしていません。

リンク

• recpt1
• recdvb
• epgdump
• px4_drv
• ナマケモノの家 raspirec
• gitHub raspirec
• gitHub Pages raspirec

連絡先

不具合報告などは、 GitHub issuse の方にお願いします。

ライセンス

このソフトウェアは、Apache License Version 2.0 ライセンスのも とで公開します。詳しくは LICENSE を見て下さい。