【プロバイダー選びは難しいですね】

更新日 1997年6月26日


全国的に、非常にたくさんのプロバイダーが登場し、かなり選択の幅が広がってきました。既に加入してこのページをご覧になっているかも知れませんが、あなたは現在ご利用中のプロバイダーに満足しておられますでしょうか。多分、満足している人の方が少ないのではないでしょうか。それでは一体どのような基準で選べばいいのか、少し考えてみましょう。

  1. 加入料金
    安いに越したことはありませんよね。広告付きブラウザを利用すれば無料なんてのがありますが、地方ではAP(アクセスポイント)が遠くて電話料金がかさむ場合があります。月額固定料金制や、従量制(接続時間に応じて課金)があったり、月払いや年払いがあったり、初期費用が必要だったり不要だったり、接続時間帯の限定で格安だったり、とにかくバリエーションに富んだ料金制度があります。また、プロバイダーに加入しなくても、ダイアルQ2で必要な時だけ接続する方法もあります。
     
  2. 市内通話で接続可能
    ランニングコストを抑えるためには、やはり市内通話区域内にAPがあることが重要ですが、地方でどうしても市外通話区域にしかAPがない場合は、全国どこからかけても一律10円/分で接続する方法もあります。NTTの深夜割引テレホーダイを利用すれば、月額固定料金で夜11時から翌朝8時まで、何時間かけても大丈夫ですが、朝が早い人にはちょっと酷ですね。
     
  3. 回線ビジー(話し中)の頻度
    加入料金などが安くても、使いたい時にいつも話し中(ビジー状態)では困ります。テレホーダイの時間帯から、インターネットの利用が集中するので、テレホーダイに加入する前に、その時間帯の接続状況を十分に把握しておく必要があります。プロバイダーに加入する前に、事前にそのプロバイダーの接続状況を調べることもできます。プロバイダーの多くがそのホームページで、時間帯別の接続状況を刻々と表示している場合があるので、調べてみるといいでしょう。会員数当たりの回線数を、10人/1回線以上確保されていれば、あまりビジーにならないようです。これもプロバイダーのホームページなどで調べましょう。
     
  4. 上位回線との接続速度
    プロバイダーへの接続にISDN64Kbpsを利用しているからと言って、28.8Kbpsで接続したときより必ず早くなるとは限りません。夜11時以降は、どこのプロバイダーでも利用者が集中するので、自分が利用しているモデムの能力を発揮できない場合があります。というのは、プロバイダーが、その上位のインターネット網にどのような速度で接続しているかが重要で、この速度を一般にバックボーンと呼んでいます。これが遅い場合は、64Kも、33.6Kも、28.8Kも、14.4Kも、殆ど変わらなくなってしまうのです。これもプロバイダーのホームページなどで調べましょう。バックボーンの内訳を公開しているプロバイダーは良心的です。
     
  5. ユーザーホームページの提供
    目的によっては、自分自身のホームページを設置できるかどうかも重要で、その保存領域サイズはまちまちですが、無料で3Mバイト 〜 5Mバイト用意されているのが一般的です。個人の場合は、5Mバイト程度でかなりの情報提供ができます。勿論、画像を大量に使えば別ですが、なるべくテキストを多くすれば、相当な量の文章が書けます。また、自分のホームページを作成する場合、どのようにそれをサーバーに転送するのかで、メンテナンス性が大きく違ってきます。FTPツールを使って、自分自身で自由に転送できる方がいいでしょう。殆どのプロバイダーで可能だと思われますが、チェックしておく必要があります。
     
  6. ニュースが使えるか
    一般的なインターネット利用者で、ニュースを利用している人は少数派だと思われますが、必要な場合は利用可能かどうか調べておく必要があります。普段あまり利用しない人でも、利用可能であるに越したことはありません。

まだまだ他にも色々な条件が考えられますが、実際に加入して利用してみないと分からないことも多く、「確実に失敗しないプロバイダー選び」というのは無いのかも知れません。
 

自分の市外局番を入力して、市内通話で接続可能なプロバイダーを検索できるホームページがあります。日経BP社の次のホームページへジャンプしてみて下さい。

 ROVIDERETLECTION

まずは、市外局番で検索してみましょう。全てのプロバイダーが登録されているとは限らないようですが、殆どのプロバイダーがピックアップされると思います。このサイトは、プロバイダー選びで最も役立つホームページではないでしょうか。検索された結果に従ってそれぞれの大まかな状況を把握したら、今度はそのプロバイダーのホームページへジャンプして、詳細な情報を調べればいいのです。

自分自身が加入しなくても、これからインターネットの利用を始める友人のためにも、徹底的に調べてあげれば喜ばれることでしょう。但し、検索の結果があまりにも少数で、選択の余地がなければ仕方がありません。どんなに田舎に住んでいようと、誰もが平等に選択の幅が得られる時代はもう少し先のようですから。早くそんな時代がくるといいのに。

ここでの検索ではピックアップされませんが、NTTのOCNダイアルアップ接続が結構快適です。現在の所ホームページの設置はできませんし、基本料金で月間15時間までの制約がありますが、やはり通信事業の大御所、未だかつてビジーは一度も経験していません。それに、必要なプログラムをあちこちでダウンロードしていますが、殆どISDNの最大能力を発揮してくれます。アナログ 28.8Kbps なども兼用のAPですから、移行後もスムースに接続でき、一番のお薦めです。以下のホームページを参照して下さい。

OCNホームページ