【ファイルやフォルダは編集できる】

更新日 1997年3月31日


事務用品の書類整理箱をフォルダと言いますが、フォルダのアイコンは正にそのもののデザインですね。コンピュータのフォルダは、書類の代わりにファイルを整理する入れ物だと考えれば妥当です。ファイルは補助記憶装置に保管されていますが、Windows に必要なファイルだけでも非常にたくさんあり、その上ワープロや表計算ソフトなどのプログラムファイルも保管し、またオペレータが独自に作成するファイルも保管しなければなりません。

そこでハードディスクなどの補助記憶装置には、何のためのファイルがどこにあるのか、一見して分かり易いように整理して保管するための仕組みが用意されています。それがフォルダの概念です。以前はフォルダのことを、ディレクトリとかサブディレクトリと呼んでいましたが、何のことかあまりピンとこない呼び方だったので、Windows 95 からフォルダと呼ぶように改められたようです。呼び方が変わってもフォルダとディレクトリの概念は全く同じものです。

概念なんて言うと難しく感じるかも知れませんが、階層構造を満たすようになっているだけのことで、簡単に言えば、名前を付けたファイルを置くのと同じように、入れ物名も置けるだけのことです。同じ階層にファイルもフォルダも置けて、フォルダは入れ物だから、その中は次の階層になって、そこにもファイルやフォルダを置くことができます。

上のエクスプローラの画面を見ると、Gドライブの最も浅い部分(ルートと呼びます)を注目していますが、そこには、「Recycled」と「一番目の階層」の二つのフォルダと、"Ffastun.ffa"などの4つのファイルがあります。(ゴミ箱もフォルダの一種ですが、特別扱い)

また左側の窓で、「一番目の階層」フォルダの中には、「二番目の階層」があって、さらにその下には「三番目の階層」フォルダがあることが分かります。このような構造を木構造とかツリー構造と呼びます。
 

フォルダは自由に作ったり削除したりできます。そこでまず、Windows の動作に何の影響もないようにするために、フロッピーディスクで練習しましょう。使うのはエクスプローラですが、その前にフロッピーディスクを使えるようにします。フロッピーディスクは、初期化(フォーマット)済みとそうでないものが市販されていますが、初期化も自分でできるようにするといいので試してみて下さい。

  1. デスクトップの「マイコンピュータ」をダブルクリック
  2. フロッピーディスクを挿入
  3. [3.5インチFD]のアイコンでマウスの右ボタンクリック
  4. フォーマット(M)... をクリック
  5. 「通常のフォーマット(F)」を選択
  6. [スタート(S)]ボタンをクリック

これで新品のフロッピーディスクでも使える状態になりました。「マイコンピュータ」は閉じて、今度はエクスプローラを起動して下さい。[スタート]ボタンでマウスの右ボタンを押し、エクスプローラ(E)を選択すると近道です。

エクスプローラは、左側の窓でドライブ/フォルダを注目すると、右側の窓にその中身が表示されますから、左側の窓でフロッピーディスクをクリックして下さい。すると、まだフォーマットしたばかりなので右側の窓は空っぽです。右側の窓の真っ白な部分で右ボタンをクリックし、「新規作成(W)」から「フォルダ(F)」を選びます。

真っ白だった部分に  が現れたら新しいフォルダの完成間近です。反転表示している文字の「新しいフォルダ」を、任意のフォルダ名に書き換えて [Enter] を押して下さい。この際、反転表示中なので、書いた文字で自動的に置換されます。わざわざ消してから書く必要はありません。

今度は、できたばかりのフォルダを削除してみましょう。右側の窓の中にできたフォルダの上で右ボタンを押し、「削除」を選択します。これで簡単に削除できますが、もう一度作成したり、作成したフォルダの中にフォルダを作成したり、削除したり、十分に練習を繰り返しましょう。このような作業が自由自在にできるようにならない限り、コンピュータを満足に操ることはできません。
 

ファイル名やフォルダ名は自由に変更することができます。但し、どれが変更しても良くて、どれが変更してはならないか、十分に識別できるようになるまで、フロッピーディスクで練習しましょう。エクスプローラでファイル名やフォルダ名そのものをクリックすると、その名前が反転表示状態になりますから、任意の名前に書き換えるだけです。フォルダを新規作成した時、名前を書き換えたのと全く同様ですね。