2004年5月12日

● サーバー機にして知り合いだけに公開

Windows XP Professional は、標準でインターネット・インフォメーション・サービス(IIS)を備えているので、これを利用することで、自分のPCを直ぐにでもWebサーバーやFTPサーバーにすることができます。つまり、大容量のオリジナルサイトを、容易に自分のPCで実現する能力を、OSが標準装備している訳です。これを利用するには、コントロールパネルから[プログラムの追加と削除]を起動し、[Windowsコンポーネントの追加と削除(A)]を選びます。

上図のように、[インターネット インフォメーション サービス (IIS)]にチェックを入れ、[次へ(N) >]のボタンを押し、画面の指示に従ってください。既にチェックされていた場合は、この作業は不要ですからキャンセルしてください。

 

サーバーを稼働させるためには、コントロールパネルを起動し、クラシック表示に切り替え、[管理ツール]のアイコンをWクリックし、さらに[インターネット インフォメーション サービス]のアイコンをWクリックして、サーバー管理プログラムを起動します。

ツールバーの開始、停止、一時停止ボタンを使って、サーバーの状態を設定 してください。サーバーに関する詳細な設定をするには、上図でグレーに反転している部分[既定の Web サイト]で右クリックし、[プロパティ(R)]で行います。


それぞれのタブに切り替え、必要に応じて設定を変更してください。

 

グローバルIPアドレスの変化に対応する方法

プロバイダーを利用した一般的なインターネットへの接続では、215.214.208.36 のような世界で唯一のグローバルIPアドレスが割り当てられるものの、接続し直す度にそのアドレスが変化してしまいます。そのため、IPアドレスが変化するたびにWebを公開したい相手にそれを知らせる必要が生じます。しかしそれでは不便極まりなく、公開される側もたまったものではありません。

そこで、最も手軽に対処できる良い方法として、無料で登録できるダイナミックDNS(ダイナミック・ドメイン・ネーム・サーバー)を活用します。お薦めとしては、http://ddo.jp/ をご利用ください。

【個人・SOHO向けサービス】 の、「3. 無料 ddo.jp サブドメイン D-DNS」で登録できます。

登録完了後は、IPアドレスが変化した都度、または変化が無くても月に一度は、上図のようなトップページ左上部分で更新する必要があります。多少面倒でもそうすることによって、独自ドメインを取得することなく、しかも無料で、固定した文字によるアドレス表記を利用することができます。

例えば、http://218.219.214.27/ このようにIPアドレス表記で直接アクセスした場合、もしIPアドレスが変化すると、数値を書き替えてアクセスする必要が生じます。これでは不便極まりないので、IPアドレスがどのように変化しようと、常にドメイン名による文字表記を変化させないようにするのが、ダイナミックDNSで、常に http://cosmosoft.ddo.jp/ でアクセスできる訳です。
 

また、ルーターによっては、そのメーカーが無料でダイナミックDNSを提供しており、ルーターでそれを利用することにするだけで、自動的に登録と更新が可能になる場合があります。例えば、上記のアドレスに接続しているルーターはYAMAHAのTR57iで、http://cosmosoft.aa0.netvolante.jp というアドレスによってアクセスすることが可能です。

  1. http://218.219.214.27/

  2. http://cosmosoft.ddo.jp/

  3. http://cosmosoft.aa0.netvolante.jp

つまり、これらのアドレスによって行く着く先はみな同じですが、1. の場合に限って、動的なIPアドレスの変化に対応できません。しかし、2. 3. については、ダイナミックDNSがIPアドレスの動的な変化を常に吸収しているので、アドレス表記を書き替える必要がないのです。

 

ルーターやファイヤウォールを利用している場合

自分のPCをWebやFTPサーバー機として使いたければ、外部からのアクセス要求を、ルーターやウイルス対策ソフトのファイヤウォールでブロックすることはできません。ブロックしてしまえば公開できないので、いかにして安全に公開するかを考える必要があります。具体的な方法としては、前項の「リモートデスクトップで自宅のPCに接続」とかなり似ているので、参考にしてください。