アマチュア衛星通信の世界

学生の頃はAO-10,FO-12のアナログモードにQRVしていました。

しかし就職して草加に越してきてから,周囲の建築ラッシュで,窓から見える空が年々狭くなってきます。今はビーコン受信メインで細々とやっ ています。


オーディオファイル

受信したビーコン/デジトーカ

FO-12の打ち上げから数日間,巣鴨の一室でCWテレメトリを受信していました。だからという訳でもないのですが,FOシリーズ,特にデ ジトーカは良く聞いています。


受信メモ

ISSを受信する - 2002年4月

国際宇宙ステーション(ISS)経由でパケットQSOが出来た頃のログを掲載。

RS0ISS>CQ [03-04-02	 17:23:15] <UI R>:
>ARISS - International Space Station

JF6BCC>CQ,RS0ISS* [05-04-02	00:32:07] <UI R>:
SEE YOU FROM JD1

RS0ISS-1>JR8XPV [06-04-02	16:08:20] <I C S0 R0>:
Logged on to RS0ISS's Personal Message System

RS0ISS-1>JR8XPV [06-04-02	16:08:21] <I C P S2 R0>:
CMD(B/H/J/K/KM/L/M/R/S/SB/SP/ST/SR/V/?)>

JH4DHX>CQ,RS0ISS* [06-04-02	16:08:28] <UI R>:

JE9PEL>CQ,RS0ISS* [08-04-02	15:48:00] <UI R>:
I call hear

Sapphire(NO-45)を受信する-2003年11月

昔のログを発掘したので転載。

JE9PEL>CQ,KE6QMD* [11/16/03	 16:20:45]:

CUTE-Iを受信する - 2004/1月更新

CUTE-Iとは2003年6月30日深夜に打ち上げられた東工大のCubeSatです。同時期に東大のXI-IVも打ち上げられたのです が,CUTE-Iばかり受信。AX.25のパケットやCWビーコンの受信報告を送っています。

430MHzはドップラーシフトが激しいので,周波数決め打ちで受信するのはキツイです。gsatで受信周波数を自動補正するのが勝利?の ポイントです。

通過パスの度に437.47MHzとタイプするのは難儀なので,自動設定しました。画面中の「AutoFreq」ボタンを押すと,追跡中の 衛星のMODE, Up/Down/Beacon周波数をプリセットします。今回は$HOME/.gsat.dbに以下のエントリーを追加しました。

CUTE-I:PACKET::437470:436837.5

当局の場合,Beacon周波数を2kHz下にセットすると,聞きやすい。

AX.25のビーコンはバイナリデータなので,listenコマンドでヘキサダンプした。

ax0: fm JQ1YCY to JQ1YCZ-3 ctl UI pid=F0(Text) len 32 06:24:12
0000	00 00 08 DD 4B 10 EF EF 54 FF FF 8C 84 9A 99 C4	 | ...殍.闖T??....
0010	A7 00 00 AE DA 87 E1 27 51 0B 00 00 00 00 87 17	 | М.・.瓰Q.......

SRLL,受信成功 - 2003/10/07日

CUTE-Iに採用されたSRLLプロトコル対応のTNC作りました。

SRLLは 衛星通信向き?プロトコルという位置付けで,AKI-H8をベースにしたTNCの作り方はこ こに掲載されています。

しかしモデムICの入手が困難で,各局難儀をしているようです。当局はDSP-93をモデムとして使用予定でしたが,ソフトを毎回ダウンロー ドするのが面倒なので,手持ちのBaycomモデム:MULTI 3.5を引っ張りだして再調整しました。RXDの信号がMAX232Cに入る前に切り出して,AKI-H8に接続します。

AKI-H8は組み立て済みのモノを利用。STARSのプログラムを消去して,東工大が開発した受信プログラム ver. 1.0を書き込みました。

モデムの動作確認用として,東工大のHPにSRLLのサンプルサウンド(MP3形式)が用意されているので,先ずは地上でTNCのテストをす るのが良いでしょう。

AKI-H8マイコン専用マザーボードのD-SUB25ピンの端子とPCのシリアルポートを接続します。通信ソフトを起動して通信パラメー タを9600bpsに設定。AKI-H8の電源を入れると,シリアルコンソールに「起動メッセージ」が表示されます。

モデムの調整にはオシロが必要らしいのですが,うちには無いのでNEKO- Iのページを参考にして調整しました。PCのスピーカ出力をモデムの入力端子に加えます。適当なソフトでMP3ファイルを再生し て,ガーという音がする部分で,AKI-H8上のLEDが点灯して,シリアルコンソールに「あるメッセージ」が表示されたら調整はOKでしょ う。

PCのサウンド出力をモデムに直結してデコードを確認したのは9/23日でしたが,SRLL運用スケジュールと自分の空き時間が合わ ず,10/7日にやっと受信に成功しました。

10/7日は訳あって周波数固定で受信したので,受信成功は僅かに2パケット。10/10日に受信周波数を制御して再挑戦。受信できたパケッ トは全部で48個。そのうち約半分の26個が,誤りなく受信できました(CRC OK)。

CRC OKのうち半分の13個が,誤り訂正なし(誤りビットを訂正した数が零)です。

誤り訂正は13個で成功して,時間的には見えはじめ,浅いQSBの谷間(と思われる部分),聞こえなくなる前でした。

特に 見えはじめ/聞こえなくなる前では,1パケット中7ビットを訂正!と頑張っていました(グ ラフ)。

同じ設備+TNC-22(モデムチップはBaycomと同じTCM3105)を使って本日と似た似たパスのAX.25を受信した場合,約10 数パケットしかコピーできなかったので,この差は大きいかも?!

受信回数が増えないのですが,東工大の管制局と同じフォーマットで 受信状況/パケット訂正取得 を整理しました。

CUTE-I受信状況

HIT-SATを受信する - 2006/10月

HIT-SAT とは「北海道キューブサット開発チーム」が開発した ちょっと大きめの CubeSat です。"AX.25ではなく、NRZ-NRZI変換を行わず、モデムICの出力を無線機に入れた" FMテレメトリ!とユニークな仕上がりになっている。

TNC ではデコードできないので,N0QBH Simple PIC Packet Receiver を改造,モデムIC の RXD をRS-232C レベルコンバータに直結してデコードした。10月6日にデコードしたデータを以下に示す。

~JR8YJT^UA502101S~
~JR8YJT^UA502101S~

~JR8YJT^FCA5020000007,0927200835,305,363,25,36F,347,2E3,7,2,81,7B,131,134,
131,133-324,121,12B~
~JR8YJT^FCA5020000008,0927200905,306,367,3,376,348,2E2,19,2,A9,C7,133,131,
126,133,12B,124,122~
~JR8YJT^FCA5020000009,0927200935,305,368,8,379,346,388,1F,2,96,96,131,132,
131,133,12D,127,124~
~JR8YJT^FCA5020000010,0927201005,22F,366,C,376,346,38A,D,2,B4,B0,~

Delfi-C3のテレメトリを受信する - 2008/05月

Delft大の Cubesat Delfi-C3 (DO-64) にはリニア・トランスポンダが搭載されている。サイエンス・ミッション(約3ヶ月間)終了後にトランスポンダが公開されるとのことだったので,サイエン ス・ミッションのテレメトリ(BPSK 1200bps AX.25)の受信に微力だが協力した。

受信にはサウンドカードを使ったソフト RASCAL が推奨された。このソフトは,受信したデータをインターネット経由で,Delft大に 直接 送信する。ユーザ登録すれば "誰からのレポート" なのか記録が残るようになっており,レポート数が最も多かったアマチュア局は JA0CAW 局だった。

RASCAL による Delfi-C3 受信画面

ビーコンは2波あったが 145.930MHz にほぼ固定だった。チューニングには 兎に角 難儀した。Spectranのウォータフォールを見ながら 1600Hz+αになるように(半)自動チューニングした(画 面コピー)。 実際には PCが遅く表示までに時間遅れがある&キャリアを出す時間が短い!と手動制御は難しい。周波数自動制御は あまり 上手くなかった。それは DO-64 がバッテリを持たない衛星で,食を抜けた直後の冷えた状態と,日照中の暖まった状態とで 周波数が微妙に異なったからだ。

それでも可能な限り,特に 夕方の第二パス を集中的にワッチして,下記の様なパケットを約200回レポートすることができた。(JAS-1のテレメトリ受信は簡単だった?! 忘れちゃった)

			from: DLFIC3 to: TLM		a8 98 9b 40 40 40 00 88 98 8c 92 86 66 01 03 f0 e1 08 07 00 de 84 eb
ff 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 ff 3f ff ff 4d 00 00 00 5c 08 18 40 80 03
37 00 30 43 4a 00 a0 0b 80 11 00 4c 0d c0 69 00 60 05 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 76
00 08 28 9d 00 c7

SEEDSを受信する - 2008/07月

日本大学の Cubesat SEEDS (CO-66) は SSTV 信号を 437.485MHz で定期的に送信している。「CubeSat打ち上 げ1周年記念講演会」で アマチュア無線家から "デジトーカーの空き領域にSSTVの信号を入れること" を提案した 経緯もあり,今更なんだが 受信してみた。

SEEDS(2008年7/5日21時)のSSTV

受信には MMSSTV を使用した。受信直後の画像は?だが「ニコニコ」ボタンを押すと,こう化ける。画像が全体的に暗いのは,ボイスメモリICの特性で "ある周波数帯" を避けたから.だとハムフェアのセミナーで聞きました。原画も公開されましたが,色調はもっと鮮やかでした。

CUTE-1.7 + APDⅡを受信する - 2008/09月

SRLL 2.0 の運用が 7/23日 21時のパスで始まったが,自分がデコードできたのは 9/1日になってからだ。この間 殆どが AX.25 AFSK による運用で,SRLL の運用は数回だった。管制局によると 観測データが SRLL のパケット長に収まらない!という裏事情があるそうだ。余談だが スループットの関係で GMSK も封印されている。

SRLL 1.0 の TNC がある場合は,東工大のサ イトからMOTファイルをゲットして書き換えるだけで良い。ただしTNCとの接続が 9600baud から 19200baud に変更になっているので注意。

動作テストは同サイトにあるサウンドファイルを使用すればOKだ。再生時 LED が光る動作は前回と同じだが,LED2 はデコード成功で一瞬の み光 るので,気付くのは無理!だろう。(ちょっと残念だが)誤り訂正の結果の出力は省略されている。

モデムIC は TAPR から購入した MX-614 を使用。モデム部は N9ART 局が QST 誌に発表した Baycom モデムの回路をパクっている。

SRLL 1.0 よりパケット長が倍(の64バイト)に増えたが,前回の最悪条件の半分の仰角 15度で デコードできて素敵です。

CP-6を受信する - 2009/05月

CP-6 は Delfi-C3に続きチューニングが難しい衛星だ。ビーコン周波数は 437.365MHz で,変調方式は AX.25/Bell 202だが AFSK ではなくて FSK だ。LSB で受信して コールサインを CW で送信する際に 1200Hz (Bell 202 の Mark) になるようにチューニングする必要がある。モデムは ア ンケート結果 によると サウンドモデム(MixW)を利用していた局が殆どで,TNC2互換機を使っていたのは数局だった。

受信データの解析とサーバーへのアップロードには、CPXDD という python スクリプトを使用する。openSUSE 11.0 の場合だと libQtWebKit4 をインストールしてから python-qt を SRPM から rpmbuild し直す必要がある。

CPX Data Decoder で受信したデータは,リアルタイムで Cal Poly のサーバーにアップされる。各局のレポートは More dBs にアクセスすれば 確認できるようになっており,受信レポートをメイルで報告するのは もう流行らないだろう.と思った。それから,ボウズでも0件とアップされる仕様には苦笑した

CPXDD による CP-6 受信画面

CASTORを受信する - 2010/01月

FX.25 という AX.25 に FEC部 を encapsulates したプロトコル(参 照)が,CASTOR で採用された。ビーコン周波数は 145.825MHz。

公開された FX.25 デコーダー は 残念だが Linux版 のみ。コンパイル手順は こ こ が詳しい(TKS DK3WN Mike さん)。ソースは Google group の FX25 のディスカッションから取得可能。

FX.25 は通常のTNC-2でも受信可能だが,誤り訂正により より厳しい条件 でのデコードが期待できる。しかし私の設備だと厳しいので、JA0CAW 佐藤が受信したオーディオファイルをもらって,その性能を確認した。下記パケットは TNC-291G ではデコードできなかった信号である。

FX.25 Decoder, v0.0.1
Testing (255,239) RS encoder, table index = 0
Using ram init ...

acquiring ...

Correlation Tag found, Phase= 0

FEC block data
7e 86 a2 43 40 40 40 60 96 88 68 90 84 9e 62 a8 8a 98 8a 9a 40 61	 3 f0 a5 b2 a6
40 66 68 68 72 68 6c 60 40 6c 6a 6a 66 6a 40 60 40 66 60 40 60 40 cc cc cc ca 4
0 60 c8 c8 70 40 cc cc cc ca 40 60 c8 64 70 40 cc cc cc ca 40 60 cc 6e 70 40 cc 
cc cc cc 40 62 6a 66 60 40 cc cc cc ca 40 62 6a 64 70 40 cc cc cc ca 40 62 68 c8
70 40 62 66 5c 72 40 6a 5c 60 40 62 60 5c 72 40 40 5c 60 60 40 60 5c 72 6c 40 6
0 5c 70 72 40 62 6a 5c 60 72 40 62 64 5c 6e 72 40 62 64 5c 64 62 40 62 6e 40 60 
40 62 68 40 40 20 81 fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc
fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc f
c fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc fc	c 
12 49 e2 1c 58 dc 4f 62 8f 87 43 8d 7f 39 ff 

Decode_RS entry
FEC complete, detected	5 errors

Call:CQ		 
SSID: 60
Call:KD4HBO
SSID: 62
Call:TELEM 
SSID: 61
CTRL:	 3
PID : f0
SYS 3449460 65535 0 30 0 fffe 0dd8 fffe 0d28 fffe 0f78 ffff 1530 fffe 1528 fffe 
14d8 13.9 5.0 10.9	.00 0.96 0.89 15.09 12.79 12.21 17 0 14	 
CRC : 9040 (low-byte, high-byte)

Packet terminated normally

ARISSat-1を受信する - 2012/01月

ARRISSat-1はソフトウェア無線のBモード・トラポン,BPSK1000&音声テレメトリ,日本語ほかのメッセージ送信,4台のカ メラで撮影した画像をSSTVで送信 と盛りだくさんの衛星。運用期間は2011年8月4日から2012年1月4日ま で。

受信にあたり,当初はFUNcube Dongle を使って帯域を一括録音したが,再生ではBPSK1000がデコードできなかったので,リアルタイム受信に切り替えた。受信レポートは SSTV, BPSK1000,シークレットワードの3種類送ったが,ベリーカードが届いたのはシークレットワードだけ。

トランスポンダを使った交信は 結局 しなかった.な。

SSTV

145.950MHz+リグコン MMSSTV で留守録を仕掛けた。宇宙から撮った画像・アンテナが写っている(+Z軸のカメラの)画像を見るのは楽しかったが,地球 が写っている画像には 自分は あまり めぐり合えなかった。あと当局の設備(4エレCQ+プリ)では,ノイズを噛む。受信状態が比較的良い6枚を掲載する。これが限度っぽい。

2011/8/04 2011/09/17 2011/9/1
-Y pointing camera, mirror reverses image +Y pointing camera, mirror reverses image Fixed image #1
2011/9/28 2011/9/15 2011/12/20
-Z pointing camera +Z pointing camera Fixed image #2

BPSK1000

BPSK1000は KA9Qにより提唱されたフォーマットで,受信ソフトとして ARISSatTLM が提供されている。モデムにサウンドカードを使って,デコードしたテレメトリ・データをインターネット経由でリアルタイムに送信するタイプのソフ ト。

一般的にPSKの受信は難しいが,ARISSat-1ではCWビーコン(周波数 145.919MHz) がマーカーになっており,ARISSatTLM のチューニング・インジケータ(添付画像 左上のスペクトル表示)を見ながら CWビーコンのピークを "Put CW singale here" の位置に合わせれば,デコードすることが出来る。

受信にあた り,「入感からデコードまでに16.384秒必要」とか,「受信するときはAGCをオフにすべし」と言った amsat-bb からの情報が役に立った。BPSK1000の特徴に「フェーディングに強い」があり,フ ェーディングの谷間にデコードされたりして,FECの 効果を ちょっと 体感することが出来た。

テレメトリは全世界で261局が報告したそうで,自分は合計147個送り,報告数で109位だった(DK3WNとJE1CVLのまとめか ら)。

ARISSatTLM

Masat-1を受信する - 2015/1月更新

Masat-1のビーコンは 437.345 MHz / GFSKだ。GFSK は初めてなので wikipedia で調べると「ベースバンド信号をガウスフィルタで帯域制限した」とのこと。GFSKデコード用にク ライアントソフトが提供されている。テレメトリの解析とサーバーへのアップロードを行うソフトの実体は jar ファイルで Linux でも動作する。

デコードするには USB で受信して, ウォーターフォールを見ながら CWビーコンを 1500Hz に合わせると良い。送信が間欠なのでチューニングは難しいが,▲1.5kHzで待ち受けると良い。通信速度は通常は 625baud だが,画像データを降ろ すときは(私は遭遇したことがないけど)高速な 1250baud が使用される。

運用状況はビーコン・メッセージで分かる.例えば "Earth pictures taken" (2012/03月), "Half year in space!"(2012/08月) とか。だたし "Remember 15March1848" と祖国(ハンガリー)の革命記念日を報じたのには ちょっと ビックリした。2012年末からは 受信協力者のコールサイン を送信している。私のコールサイ ンは2013/2/20日に送信された。自分ではコピーできなかったが,LU4EOU局からレポートをもらった。TNX!

Masat-1は2015年1月10日に大気圏に再突入した。その日は朝早く起きて受信したのだが,管制局からの発 表では最後から2番目の受信レポートになったそうだ。

GSClient画面

Delfi-n3Xtを受信する - 2013/12月

ビーコンは145.870MHz 2400baud BPSKで,信号帯域は4500Hz!と超ワイド。

オーディオ信号を取り出しは,(1200baud BSPKのように)無線機のUSBモードからではなく,SDR-Radio v1.5 + FUNcube Dongle を使用した。SDR-Radio の受信モードに Data USB を選択して,帯域を拡げると良い。

SDRからのオーディオ信号をクライアントソフト(DUDe)に食わせて,DUDeのトーン周波数の表示が2200Hz になるように,SDRの周波数を操 作した(画像参照)。受信の ハードルは高かったようで,受信レポートした局は約70局と少ない。私のレポートは合計198フレームで,第48位になった。

Delfi-n3xt

FUNcube-1を受信する - 2014/02月

FUNcube-1 1200baud BPSK + FEC ビーコンをLinux環境で受信するため,OZ9AEC局作の fcdec を使用した。処理は soxでraw形式で録音→バンドパス・フィルター→デコード→warehouseにアップロードと4ステップ。それぞれの処理にCUIツールが用意されている。

録音からアップロードまで連続処理するスクリプト fcd_sequencer.sh は,$PORTにTCP接続して コマンド: "start +録音時間" を送信するまで待機する仕様になっている。AOS前にコマンド送信する作業は,g0hww局作の fcshed.py で代用→自動化できる。(AO-73のAOS時間と録音時間はpredictにUDP接続して得ている。)

fcdecはFCD用のツール群なので,FCD Pro+で使用するには注意点が2つある。rawファイルを192k->96kに再サンプリングすること,filerコマンドのゲインを25〜50に下げること。

デコード結果を示す。帯域録音だけで,ドップラーシフトを補正していないのだが,良くコピーできていると思う。デコード数をdashboardに比べると少な いのはシカタガナイ(あるパスで比較したところ,dashboardは24フレームだったが,fcdecだと13フレームだった)。

processing took: 1601 usecs, centreBin=1216
Sum=61, Phase=0.000334
Attempting FECDecode
RS byte corrections:	0		0		Channel symbol errors: 259 (4.98%)
00: 4F 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 FC 77 13 50 E0
10: 0E 00 00 B0 B7 15 50 BC B7 15 50 A0 BF 04 40 DC
20: 77 13 50 54 48 03 40 B0 B7 15 50 BC B7 15 50 00
30: 00 A0 00 20 07 44 D0 00 43 6F 6E 67 72 61 74 75
40: 6C 61 74 69 6F 6E 73 20 74 6F 20 74 68 65 20 77
50: 68 6F 6C 65 20 55 4B 75 62 65 2D 31 20 74 65 61
60: 6D 20 66 6F 72 20 63 72 65 61 74 69 6E 67 20 74
70: 68 69 73 20 65 78 63 69 74 69 6E 67 20 43 75 62
80: 65 53 61 74 20 70 72 6F 6A 65 63 74 20 61 6E 64
90: 20 74 68 61 6E 6B 73 20 66 6F 72 20 61 6C 6C 6F
A0: 77 69 6E 67 20 46 55 4E 63 75 62 65 20 74 6F 20
B0: 68 61 76 65 20 61 20 70 6C 61 63 65 20 6F 6E 20
C0: 62 6F 61 72 64 20 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
D0: 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
E0: 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
F0: 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
FECDecode OK!

LilacSat-2を受信する - 2015/10月

LilacSatの変調形式は 9600 bps BPSK,4800 bps GFSKで,プロトコルはSERPENSで話題になった CSP (Cubesat Space Protocol)だ。最近のCubeSatはTNCやSound Modemではデコードできないケースが増えてきたように感 じる。

テレメトリのフォーマットはPE0SAT局のサ イトが詳しい。CSPパケットは,CCSDS(宇宙データシステム諮問委員会)準拠のパケットに包まれている。なんだかなぁ...。フォーマット がAAUSAT5と微妙に違うのも悩ましい。

CSPのデコードには,管制局の提供したGNU Radioのモジュール:gr-lilacsatを 使 用した。提供されるフローグラフはproxyソフト(lilacsat_proxy.py)との同時使用を前提としているので,最初の一歩は 同サイトからLive CDをダウンロードしてLive USBで動かしてみるのが吉。受信データを管制局にリアルタイムに送信する他に,ドップラー補正のモ ジュール用に最新TLEをセットして くれる。

デコードには私を含めて全世界で約 20局が成功している(2016年1月時点)。フロントエンドに使用したFCD Pro+は受信帯域が広いの で,BPSK,GFSKのデコーダを同時に動かすことで,チャンネルA/Bを同時にデコードすること ができた。

lilacsat-2の受信画面

Fox-1Aを受信する - 2015/10月

DUV(Date Under Voice)ビーコンは,200 bps FSKと低速かつ周波数帯が0~200Hzと低いのが特徴で,FMで交信中にも ビーコンがデコードできる仕掛けになっている。ボイスビーコンの送信時(約2分間隔)に2パケット,交信中にパケットが連続送信されるようだ。

テレメトリ・デコーダ(FoxTelem)に食わせる信号は,無線機のデータ端子から取り出すのが主流だが,私はFCD Pro+ を使用している(SDR#などのSDRソフトは使っていない)。FoxTelemのウォータフォール画面で,キャリア周波数が送信開始から動いて安定する様子が視えて楽し い。

FoxTelemはIQ信号のサンプリングを受信周波数固定で行うが,FoxTelemがビーコン周波数を自動でサーチ&ドップラー補正してくれ る。深夜や仕事中にもデコードできるので,有り難い。ただしデフォルト設定では,今後打ち上がるFoxシリーズのダウンリンク周波数をサーチするし,Fox- 1Aのダウンリンクのサーチ範囲が広めなので,無人運転は難しいので,設定変更を勧める。

openSUSE 13.1でFCD Pro+をUSB 2.0ポートで使用すると not enough bandwidth なるエラーが発生してIQ信号を取り込めないので,USB 3.0 ボードを増設している。

FoxTelem with FCPP

LilacSat-1を受信する - 2018/11月

LilacSat-1のデジタル音声トランスポンダ(↑アナログFM/↓9k6 BPSK+Codec2)でJA5BLZ局と交信した(2017年6月)。codec2の利用はアマチュア衛星では初めて!で,その処理にはgr-lilacsatを 使用した。「返りの信号にはデジタル処理による時間遅延がある」と先駆者から聞いていたが,予想外!の遅延で単語 を区切って ゆっくり 話さないと交信できない。こんなのLEOじゃない!笑)初交信の記録音声

LO-90はテレメトリでGPS情報を送信しており,「LilacSat-1 GPS to KML」モジュールを使用すれば,KMLファイルで出力できる。南下パスで受信したKMLファイルをGoogle Earthで表示してみた。ちなみに得られ た高度は407kmだった。この結果は軌道計算 ソフトの計算値と符号している。

LO-90のGPSテレメトリ

紫丁香1号でも,カメラ撮影→ダウンロードのコマンド送信がアマチュア局に開放された。カメラ画像のダウンロードには何回も失敗したが,2018年11月に やっと 成功した。受信画像はSSTVのようにリアルタイム表示される。800x600画素のJPEG画像が1パス /約1分半でダウンロードできて感動した。XIシリーズ の頃には想像すらできなかったことだ。

LO-90カメラ画像

JY1SatのSSDVを受信する - 2019/4月new

JY1SatはFUNcubeシリーズ衛星だが,音声や画像ファイルをSSDV形式で送信している。SSDV採用により受信がQSBなどで歯抜けになっても 画像化できるのがステキです。gr-satellitesではデコード結果をjysat_frame.binファイルに保存して,pythonスクリプ ト+ssdvコマンドで画像化できる(リアルタイム受像ではない)。binファイルはdashboardのcaptuter.funcubebinと互換なの で,過去データをcatで1ファイルにまとめると,複数パスで受信した結果を1枚の画像に合体できる。

音声ファイルの保存にはdashboardが必要。音声のrawファイルはdashboardを終了前に抽出すること。ファイル型式は 8000Hz, 16bit-PCM, Mono Raw Audio File Formatで,波形編集ソフト: Audacityの「ロー(Raw)データの読み込み」で サンプリング周波数を8000と指定すれば読み込み可能だ。あとはWAVファイルなどに書き出せばOK!

JY1SatAudioId16.jpg

JH4XSYの設備

IC-910D + 145/430MHz室外受信プリアンプ

アンテナ 144MHz 3エレ八木 / 430MHz 6エレ八木 仰角30度・方位南西固定

TNC: direwolf, 予備機:KPC-9612PLUS + MFTJ-1270C Turbo 

AF-DEMO

IC-271/371を使い,JAS-1のデジタル通信に1回だけ成功したことがあります。下の写真は 当時 JA1OGZ金子OMが配布されたPSKモデム基盤(AF-DEMO)を私が組み立てたモノです。

AF-DEMO Front  AF-DEMO Rear

正面には ゼロイン用のメータ/入力信号のレベル計/ PSK/FSKとの切り替えスイッチ(左図)を配置。音感?がなくて,最初のQSOには難儀した記憶が...

背面には TNCの外部モデム端子に接続するケーブル(右図 中央),アップリンク/ダウンリンク用の無線機に接続するケーブルが見えます。

AF-DEMO内部  IC-371

AF-DEMOの内部。IC-371の周波数を制御するために,MIC端子のUP/DOWN信号をON/OFFする回路を追加(左図の左上 のリレー)。IC-371のMIC端子のUP/DOWN信号は1クリック100Hzステップなので,ICOMに問い合わせて10Hzステップ に改造しました。

就職後は リグだけ活躍... 「CONTRIBUTOR」のシールは貼られているが,FWDNETだけ (^^;

STARS - 2001/06月製作 

JA6SNK 平川OM作の H8を使ったアマチュア衛星通信用無線機コントロールアダプターです。

作りっぱなしのAKI-H8が有ったので,STARSを作ってみました。STARSのプログラムを焼いて,AKI-H8 マザーボード上にCAT用のD-SUB8ピン端子に信号を結線する程度の作業で済みました。

STARS

今回はWindows95 (^^; なマシンで WinOrbit +WoStars+STARSな構成でFO-29に挑戦しました。

しかし,いきなりお蔵入り。自分はCW派なのですが,その場合 肝心のFT-736の周波数制御ができないのですから。

WinOrbitのFO-29.ATTファイルでMODEをCWに設定すると,FT-736はCATモードに移行してMODE表示はCWに なりますが,WoStartsのダウンリンク周波数のスライダーを動かしてもFT-736の周波数が変わりません。

ATTファイルでDOWNだけSSBにセットした場合は,FT-736の周波数制御が可能でした。

レポートはJA6SNK 平川OMに連絡してあります。症状は再現したとのことで,ソフトの改良待ちです。

※ 現在はSRLL受信プログラムが焼いてあります。

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Last revised 10-Nov-2019