インスピレーションを刺激する
植物のもつ無限の可能性





 「よみうりガーデニング」vOL.26 2006年12月1日発行 
特集 潤いのインドアグリーン に掲載

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インスピレーションを刺激する
植物のもつ無限の可能性

絵のモチーフとしての花が生活に潤いを与える

  30年以上も前から絵を描き続けているという敏男さん。
家の中に一歩足を踏み入れると、いたるところに敏男さんの
絵が飾られているのが目に入ります。そしてそのほとんどが、
花をモチーフに描かれたものばかり。
「20年くらい前に、る方から鉢植えの花をプレゼントされたんです。
それから部屋の中に飾って眺めているうちに、花の美しさに目覚めて、
それから花をモチーフにした絵を描くようになったんです。
  葉や花の形の持つ絶妙なばらんす、そして葉と花の色の織り成す
ハーモニー。2つとして同じものはない。自然の作り出したこの美しさに、
すっかりとりこになってしまったという敏男さん。それ以来、家の中に花を
絶やしたことはありません。飾る花はおもに赤系かピンク系の花が
ほとんど。シクラメンやチューリップなど、1年を通して四季折々の花を
飾っています。
「赤い色のもつインパクトや鮮やかさが好きで、今までに200種類以上もの
花の絵を描いてきましたが、6割くらいは赤い花がモチーフになっています。
青い花をあえて赤く塗ったこともありましたね」というほど、赤い色が好きだ
という敏男さん。室内でもなおいきいきと輝く花の色と、それを取り込む
たくさんの絵。宗像さん宅の部屋の中は、いつも彩りに満ちあふれています。

一家の中に広まった花をいつくしむこころ

  敏男さんの花に対する愛情は、いつしか家族の仲にも広まりました。
敏男さんが絵を描くために長期間フランスへ行っている間、花の面倒を見る
のは奥さまの幸子さん。「このいそがしいときに、なんて思ったりしながらも、
やっぱり花のない生活はもう考えられませんね」とにっこり。高校生と中学生の
息子さんたちも、出かけた先で拾った枯れ葉や道端で摘んだ花などを持ち
帰っては、そっと家の中に飾るのだとか。
 「花を見たり、音楽を聴いたり、そういう五感すべてが健全に働く生活が理想です。
常に心にゆとりや豊かさを持ちながら生活できたらいいですね」と語る敏男さんの
頭の中には、すでに次の作品へ向けての構想がありありと浮んでいるに違いありません。


              
   
『キッチンに置かれたテーブルに腰かけ、リビングの窓辺に飾られた花を 眺めるのが何よりも好きだという敏男さん。これは、その眺めを絵にしたもので、 絵の中央に描かれているのはシクラメンの花』
『福岡市城南区 宗像敏男さん・幸子さん 敏男さんは画家。特に花をモチーフに絵を描くことが多いため、 家の中にはいつも花が飾られています。2人の息子さんと、 フランスに留学中の娘さんの5人家族。』
   
『光に照らされて輝く花たち 南側に面したリビングの窓辺は、光がさんさんと降り注ぎ明るいイメージ。 「日が当たると花の中に差し込んで、花びらがとても美しくかがやくんですよ」と敏男さん』
『玄関を入ってすぐ、下駄箱の上に飾られた花がお客さまをにぎやかに出迎えます。 こちらでもやはり、彩りを添えているのはピンクの花 』
   
『彼岸花、シクラメン、ポインセチアなど、季節によって さまざまな赤い花が窓辺に飾られます 』
『キッチンのテーブルには、敏男さんのアトリエの庭に咲いていたというランタナを かわいらしい生けて、針金細工の花は、中学2年の息子さんが作ったものだとか』



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