(129)子供のいたずら


            

  「丈児、健児やめなさい!」1995、96年フランスの空気を一緒に吸おうとプロヴァ
  ンスに家族連れで行った。夏休みを挟んだ3ケ月 、いつものセグレ村で過ごした。私は勿
  論、絵の制作が主体で子供の世話は、家内に任せていた。下の二人が2、6才といたずら
  盛りで、毎日何か悪いことを仕出かす。子供の養育の方針として、他人に迷惑のかかるこ
  と以外は目をつぶることにしている。健康であればいい 、たくましくあれば・・だ。窓ガ
  ラスを割る 、簾を壊す、窓からものを投げる、分別のつかない年頃では何を言っても好奇
  心の方が勝る。長男の方は、ダウン症と言うハンディーを背負っていたので特に注意して
  見ている。考えて見れば親子の関係は、年の取り方にしてもいつも未知の状態が続く訳で
、これでいいと言う安定は望めない。その時、その時を正しく判断して行く以外にはない
。「彼等も人間だな、自分の欲すること以外やろうとしない」この時を契機に子供だから
と言う見方を止める事にした。

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(130)悪ガキ達