「ちょっとプラタナス広場に行ってくるよ」直径1m程のプラタナスの木が3本ある広場
。樹齢200年にはなろうか、枝先が別の木と接ぎ木され一体化している。夏場の日除け
には最高で、木の葉を通して入り込む日差しが心地よい。よく子供を寝かせにこの広場ま
でバギーを押して通った。高台にあり隣のサブレの村がスッポリ木の間に収まる。ここに
来ていつも思うことは決まっている。木のシルエットが、(1)抱擁するカップル(2)天を支
える3人の女神(3)飛び立つ鳥に似ていることだ。見れば見る程力があっておもしろい。「
いつか絵にしてやろう」20年がたった今、脳裏、キャンバス、思いは、いつの間にか融
合、次第にキャンヴァスに現われる。「踊るプラタナス」「憩い」等の作品が出来た。普
段は駐車場に使われフランスの他ドイツ、ベルギー、イギリスナンバーの車が止まってい
る。「100年昔は荷馬車が並んでたのかな」プロヴァンスの風は、私の心を郷愁に誘う。