13. 僕のお嫁さん            高木吉一


 僕のお嫁さん 何しているのかな,いつも考えることだ。僕はいつか結婚するだろう。その人は 今,どこかに生きているはずだ。どこに いるのだろう S君は言ってた。「二人が結ばれるのは 赤い糸を たぐっていって 一つに結ばれるようなものだ。」と。 いつ どこで 結ばれるのだろうか? 僕のお嫁さん 何しているのだろうか? 朝は 何しているのだろうか,かわいらしい歯を,磨いているのだろうか,ごはんを 食べているのだろうか。昼は 何しているのだろうか,友達と おしゃべりしているのだろうか。夜は 何しているのだろうか,ラジオをかけたまま うつらうつら 眠っているのだろうか。日曜日は 何しているのだろうか  誰かと デートしているのだろうか。僕のことを 考えておくれ!! 僕の求める人,あったかな人,優しい人,僕を優しく 包んでくれる人,そういう人を 僕は求めている 僕のお嫁さんは そういう人に 違いない。楽しいな,いつか二人が 出会う日が,待ち遠しいなあ 二人が 僕のお嫁さん 今 何しているのだろうか? 今 高校生だろうか,女学生だろうか それとも どこかで 働いているのだろうか。僕のお嫁さんに なることも知らず 泣いたり笑ったりしているのだろう,大きく 育っておくれ いつの日か 僕と結ばれる日を夢にみて。 人は笑うかも知れない しかし それでも良い このような気持ちに私はなっているが,大学に来て 私は良かったと思っている。一人一人 皆良い奴ばかりだ。楽しかった。好きな人はできなかった。私の性分だろう。そのかわり 私は夢を得た,夢中に私の好きな人を捜すだろう。私の妻を,       

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