
(1)はじめに
『松籟』は昭和46年に編集された。編集委員は,津田正五郎・鎌野等・時任正人・坪根康雄の4氏であった。当時の"はじめに"には『松籟』を編集した心境が次のように記載してあった。
「九州工大開発土木に入学した当初,我々はお互いの名前も顔も分からずスタートした。4年の歳月は,長くもあり短くもあり,我々皆,同じクラスで授業を受け,酒を飲み交わし,行事・活動を共に参加し,協力してきた。
お互い気心が知れてきたころ卒業が近づいてきた。
将来、わが子に大学時代を語る時、友達を振り返る時、1人でふと思い出した時、同じ時を過ごした先生・友達・その他お世話になった方々を思い出す資料として文集を作ることとした。この,文集は,開発土木46クラス全員の意思による唯一の作品である。この文集には、いろいろと個性的な響きをもったものが組み込まれているが、全体としてうまく響きあい,お互いの音もよく聞くことができ,カラヤンの指揮するベルリン・フィルよりすばらしい楽団であると自負している。」
『松籟』とは,風が吹き、松が揺れざわざわと鳴る音を意味している。
この題は,竹内孝忠氏が考えられたと聞いている。編集委員が文集を作る時の心境"将来思い出し・・・"と当時学寮・校舎の周りに佇んでいた松林からイメージされたと思われる。
再編集するにあたって,私の判断で次のように実施しています。了解してください。
1. 掲載順位を入れ替え,クラスの仲間を優先し,かつ,あいうえお順とした。
2. 出きるだけ原文に忠実であることをモットーとし,漢字・平仮名はそのまま書き写した。
3. 明らかに字句が適切でないものは,個人の判断で訂正した。
4. 字がかすれて見えないものは,前後の文書から判断して補正した。
文責:松本 道夫