曲ごとに、演奏していてどんな感じだったかとか、自分としての出来はどうだったかなんてことを書いてみようと...でも他人の悪口は出てこないのでご安心を。
アルバム「Turn Back」のB面の1曲目であるこの曲は、アップテンポのシャッフルビートで、とっても明るい楽しい曲。昔見たTOTOのプロモーションビデオでは、曲の最後にドラマーの故ジェフ・ポーカロ氏がドラム椅子から立ち上がってスティックを投げつける、っていうシーンがあった。ということからもわかるとおり、リズム隊には結構辛い曲だったりする。そう言えば、あのプロモーションビデオは明らかにレコードと演奏が違うから、ビデオ撮影と同時に録音したライブ演奏だったんだろうなぁ。 | |
この曲をセッションで演奏するのは2回目で、最初は1998年の帝都98セッション。あのときはテンポが異様に速くてついていくのが大変だったなぁ。んで、今回はどうだったかというと... | |
この曲は、「この人たちってやっぱりスタジオミュージシャンなのね」、と思わせるような、リズミカルなノリと細かな技術の両方が要求される曲で、特にベースは結構忙しい。Bメロの終わりあたりに出てくる3連符の急降下とギターソロ直前のギター、キーボード、ベースのユニゾンの他にも、リズムパターンが通常の付点8分+16分のよくあるシャッフルパターンをベースにしながらも16分の3連符の細かい装飾音が付いている(様に聞こえる)のだ。しかもとってもさりげなく...決して「私はこんなにすごい」というような弾き方にはならないところがすごい。 これをリズミカルにかっこよく、しかも細かく弾くのは結構大変だと思うんだけど、他のベーシストさんたちはそんなことないのかな? デビッド・ハンゲイトって、こういう真面目によ〜く聴かないとそのすごさが理解できないようなさりげない小技が結構多くて、これが私の心をくすぐる理由なんであります。やっぱりプロフェッショナルはこうでなくちゃ。 |
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んで、自分の演奏の出来はどうだったかというと、まぁまぁ悪くはなかったけどユニゾンのところでちょっととちった。きれいな3連符にならなかった。この部分は自分のこだわりの箇所でもあるので、ちょっとくやしい。 まぁ、でも全体を通してという意味では、練習無しの1回合わせという条件で考えれば、うまくいったんじゃないかな。本当はもう少しうまくいって欲しかったけど。 共演者の皆様、ありがとうございました。 |
Hydraに収録されている8ビートのロックンロール。なんか髪の毛をグリースで固めたデビッド・ペイチを想像してしまう... この曲を初めて聴いた頃は、ジェフ・ポーカロのドラムがものすごく格好良くて、ドラムに転向しようかな、なんて本気で考えたもんだった。 |
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ベースについてはほぼ全曲にわたって8分音符のルート音が鳴っているというシンプルなラインだけど、全ての音がダウンピッキング。普段ヘビメタやってる人なら当たり前なのかもしれないけど、ダウンピッキングだけで音の粒をそろえてきれいな音で弾くのはそれなりに大変。 | |
演奏の内容はどうだったかというと、音がグシャグシャ状態で周りの音はよくわからなかった(笑) それに、それまで使っていた僕の持ち込みベースアンプが急に音が出なくなって、会場備え付けのトレースエリオットに急遽スイッチしたんだけど、このアンプが全然クリアな音がしなくて、だけど音量だけはヤタラに大きくて周りの音なんか聞いている余裕なんかなかったし。したがって、すぐそばにいたドラマー、ピアノ奏者とひたすら合わせるだけ。 |
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このトレースエリオットっていうベースアンプ、練習スタジオによく置いてあるんだけど、あんまりいい音だと思ったことはない。唯一いいと思ったのは西荻窪の某スタジオに入っている25cmX4と38cmのボトムをつけた3段積みのやつだけ。それでも音が歪みやすくて、OZの曲でもやるんだったらいいけど、ちょっと使いづらいという印象があるんだよなぁ。だから僕はSWRを買ったんだけど。 | |
というわけで、共演者の皆様、ありがとうございました。 |
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