BOSS GT-1B


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いわゆるデジタルマルチエフェクタです。

今までBOSSのGT-6Bっていう大きくて重いマルチエフェクターを使っていました。最近、年齢とともにその重さに耐えられなくなってきて、何とかしたいと思っていたところに、このモデルの存在を知り、導入を決めました。

音質的なものはなかなか比較が難しいですが、劣っているようには思えません。AD変換の解像度はGT-6Bが24ビット/44.1kHz、GT-1Bも同様で、音をデジタルに持っていくところの仕様は同じ。プログラムメモリーはGT-6Bがユーザー80、プリセット40の合計120であるのに対して、GT-1Bではユーザー99、プリセット99の合計198と増えていますね。GT-6Bにあったサウンド・オン・サウンドという機能は、今で言うループ機能なんだと思いますが、GT-6Bでは最大録音可能時間が高品位な音質優先モードで約3秒、時間優先モードで6秒でした。これがGT-1Bでは最大39秒になってます。録音可能時間は、搭載しているメモリーの容量に左右されるのですが、メモリーの価格は10年で劇的に下がっていますから、このようなことになります。

難があるのはパッチ(音色の設定データ)の切り換えの仕方。GT-6Bではフットスイッチがたくさんあったので、一度に5種類のパッチから直接ひとつのパッチを選択出来ていましたが、GT-1Bではフットスイッチは2つだけ。上りと下りのスイッチになっていて、パッチを順に呼び出して選択するようになっています。ベースは、曲の中で頻繁に音色を切り替えることが少ないので、何とかなると言えばなるのですが・・・

外にフットスイッチを追加することが出来るようなので、それで使いやすくなるのかどうか、研究の余地があります。

パッチの作り方、保存の仕方については、GT-6Bでは実機で作り込んで、保存はMIDIのバルクデータとしてバルクデータの転送ができるソフトウエアで取り出す、ということになっていました。そのためには、パソコンとGT-6BのMIDIインタフェースを接続するためのケーブルが必要でした。GT-1Bでは、パソコンとUSBで接続して、パッチ編集用のソフトウエアを使ってパソコン上で編集することが出来ます。そのソフトを使ってパッチをデータとして保存することが出来ます。これは大きな進歩です。

進歩と言えば、さらに大きな進歩が、単3乾電池4本で7時間動かせるという低消費電力化。GT-6Bではバッテリー駆動できませんでしたし、かなり大きなACアダプターを使っていました。これがまた重さの原因の1つでした。

GT-6Bは10年ぐらい使ったでしょうかね。デジタルの機能はGT-6B以上のものになっているようなので、音質がどうか、というのが気になるところですが、おそらく劣ったものにはなっていないだろうと期待しています。


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