Greco GOB700


Specification

Body Castor Arelia/ Mahogany / Castor Arelia
Neck Maiple/Walnut
Finger Board Rosewood
Pickup Greco Original Single Coil
Control 1 Vol. 2 Tone Togle Switch
Bridge Greco Original Sustin Block & Tension Ajust
Color Natural
Hardware Crome plate
Manufacturer Greco
Date of purchase Feb. 2010

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1970年代、アマチュアミュージシャンが手にする楽器といえば、グレコ、フェルナンデスのコピーモデルがほとんどだったと思います。そんな中、日本の楽器メーカーにもオリジナルモデルを開発する機運が高まってきて、グレコが満を持して出したベースがこのGOBシリーズです。ゴダイゴのスティーブ・フォックスがアドバイザーとして開発に参加したっていうのが話題になりました。

1977年か78年に発売になったこのGOBシリーズ、GOB700、GOB900、GOB1200の3種類があったんですが、このGOB700だけはパッシブ。イコライザもプリアンプも入ってません。ボディの材料が若干違いますが、構造は同じ。トップとバックにグレコ得意の栓の木が使われていて、真ん中はマホガニーです。ネックは三つのメイプルを、薄いウォルナットで挟んだ5層構造。製造したのは富士弦楽器製造だと言われていますが、これ、この数年後にIbanezから出るMC924と構造がほとんど同じ。なので、トーンキャラクタもよく似ています。重いのも同じ(笑)

シリアルナンバーからすると、1978年製ですが、若干ネック起きが出ているように感じますが、まだ使える範囲ではないかと思います。

このモデル、発売1年にしてコスト高に耐えられなかったのか、コストダウンのためと思われる仕様変更が入ります。一番大きいのが、ブリッジが普通のダイキャスト製のものに変わってしまったこと。その次の年には1ランク上のGOB900が、最終的にはGOB1200もブリッジの変更が入りました。

このGOBシリーズが出てから1年後に、1ピックアップで24フレットのGOB2シリーズがオリジナル第二弾として出たんですけど、GOBもGOB2も商業的にはうまくいかなかったんでしょうね3年ぐらい後には無くなってしまいました。

その頃には僕の興味はグレコとかからESPやMoonに移っていったので、その後のグレコがどのような道筋をたどったのかは知りません。今もグレコっていうブランドは残ってますけどね。昔ほどたくさんの種類の楽器は出してないんじゃないかな。


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