ErnieBall Musicman StingRay5 2005 Limited Edition


Specification

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準備中

Body Selected hardwood
Neck Selected maiple butter white matching head stock
Finger Board Rosewood
Pickup Musicman hum backing with hum canceling phantom coil
Control 3 Band active preamp - Vol., Treble, Mid, Bass
3-way level pickup selector
Bridge Musicman original Steel
Color Butter white
Hardware Chrome plate
Manufacturer Ernieball Musicman
Date of purchase December, 2005

comment

StingRayにシリ・パラ切り替えの改造をして満足する予定だったんですが、何か違う気がして...そもそもシリーズ接続のときの出力が大きすぎて、なんか使いにくいなぁと思っていたら、J-Guitarの在庫リストでこいつを発見。

StingRay5自身は珍しくも何ともない(とは言っても、私の身近に持ってる人はいませんけど)楽器ですが、2005年の限定モデルなんだそうで、レギュラーラインと何が違うかというと、

  • レギュラーラインにないバター・ホワイト(経年変化で黄ばんだような白)のボディ
  • ボディと同じ色のマッチングヘッド
  • 同社のBongoに使われている特殊なナット(Compensated Nutと言うらしい)
  • バーガンディカラーのヘッドロゴ
  • ボディ裏側に2005 Limited Editionのロゴ入り
  • シェルピックガード
  • ビンテージ調の別仕様ハードケース
Musicmanの2005 Limited Editionはもちろん他のモデルにもあって、概ねこのような仕様(Butter Whiteっていう色とCompensated Nutが共通の仕様です)がですが、日本には全モデル合わせてもそれほど多くは入ってきていないみたいで、楽器店のサイトによっては「コレクターズアイテム」とか書いているところもあります。ただ、2005年という年にはあまり意味はなくて、2003年だか2004年にMusicmanがNAMMショーに限定仕様(このときは色だけ)の楽器を出展したのがえらく受けて、それ以来毎年レギュラーラインにないモデルをLimited Editionと称して限定生産しているんだとか。(楽器店の店員談)

このStingRay5の2005 Limited Editionに関しては、Musicmanの国内代理店であるK商会での取り扱いは一切なく、こいつを買ったお茶の水にある楽器店が独自に輸入したものだそうです。アメリカ本国では、ベースに関してはBongo、StingRay、Sterling、StingRay5それぞれに2005 Limited Editionが設定されているようですが、代理店経由で入っているのはStingRayだけ。

他の楽器店のWebにも1カ所だけこいつを出しているところがあったので、日本国内には数本(もしかすると2本程度)しか入ってきていないかもしれません。


レギュラーラインとの一番の違いであるナットについては、どのような効用があるのか、色々と調べてみたけどわかりませんでした。見たところ、弦が太くなるにつれてブリッジとの距離が若干短くなるような形状をしています。バズ・フェイトン・チューニング・システムみたいなものなのかな?

と思って、チューナーでピッチのずれを測ってみたら、たしかに1フレット、2フレットあたりの音程のずれは他の楽器に比べると少ないようですね。


実際弾いてみてどうかというと...

  • StingRayっていう名前は付いているけど...

    同じ材質のボディ、同じ材質の指板、ほぼ同じ構造ではあってもStingRayとはかなり違った音色だと思います。中の回路の作りは同社Sterlingと同じなので、StingRayというよりはSterlingに近いんじゃないでしょうか。弾いたことないけど(笑)

    レバーを直列側に倒したときは、輪郭がはっきりした、オーソドックスな1PUベースの音で、オールラウンドに使えそうな音色です。レバーを並列側に倒したとき(つまりStingRayと同じ状態)にしたときの音は、私の持っているStingRayよりもギラギラした、2PUの楽器のような音になります。レバーを真ん中にすると、コイルが1個だけの状態になるんですが、この状態はあまりおもしろくないです。

    で、レバーを直列側にしたときも並列側にしたときも、低音側の弦の音の立ち上がりがとっても鋭くて、パンチのある音がします。特に4弦、5弦の鳴りが抜群。サスティンも十分あります。まぁ、本当のところは実戦投入してみないとわからないんですけどね。

  • LoB弦(5弦)の音程感がよい

    これはBB-NE2もそうなんですが、LoB弦の音程がとても聞き取りやすいです。ひどい楽器になると、半音ずれていてもずれているように聞こえてくれないような楽器もあります。やっぱり楽器は音程感が大事です。

  • ネックは結構薄い

    ネックの感じは、StingRayより薄い気がします。同じ5弦のBB-NE2よりは絶対薄い。で、ネックの裏側はStingRayと同様にオイル仕上げになっていて、滑らなくていいですね。

    ちなみに、StingRayは21フレット、StingRay5は22フレットあります。Fenderのトラディショナルな楽器は20フレットで、4弦の解放のEの3オクターブ上のEの半音下のEbまでしか出ないのに対して、StingRayは4弦の解放の3オクターブ上のEまで出ます。StingRay5はそのさらに半音上まで出るんですが、これがうれしいことなのかどうなのかは不明...

  • 結構、というかかなり重い

    うちにあるベースで一番重いものって、1番目がJJ-160、2番目がMC924かBB-NE2なんですが、もしかしたらJJ-160より重いかもしれません。ってことはうちにあるベースで一番重いっていうことになりますね。多分パンチのある音色はこの重さが出しているのかも。

  • その他(さわった感じとか)

    Musicmanって不思議なメーカーで、完全な量産楽器であるにも関わらず、Fenderなんかにありがちな安っぽさがないですね。StingRayを買ったときも同じことを思いましたけど、緻密に作られた工業製品って言う感じ。ちなみに、ボディの角のカットの仕方が全く違うので、全く違う形に見えるStingRay5とStingRayですが、よ〜くみると、実はほぼ同じ形をしています。そう言えば、生まれて初めてStingRay5を見たとき、私はGibsonのRipperかと思いましたよ(笑)


StingRay5って、結構あちこちのサイトに「プロ御用達のアイテム」っていう書かれ方をしていますけど、確かに使える楽器だと思いますよ。楽器の出来としてはBB-NE2と同じぐらいの質の高さを感じます。まぁ、定価だとBB-NE2より高いんだから、悪かったら困るんですけど。


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