Fender USA Jazz Bass FSR '70


Specification

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準備中

Body Ash 2ply
Neck Maiple
Finger Board Maiple
Pickup Fender Vintage Bi-Pole
Bridge Fender Vintage 4 Saddle
Color Aged Natural
Hardware Fender
Manufacturer Fender
Date of purchase June, 2005

comment

Fender Jazz Bassです。

このモデルはVintageものの復刻シリーズの中の'75 Jazz Bassのカスタマイズ仕様で、日本向け100本限定だそうです。Factory Special Runという区分のもの。見た目の特徴としては、

  • メイプルワンピースネックにパーロイドのスクエアポジション

    レギュラーラインナップは指板のポジションマークが黒のスクエアポジション、黒のセルバインディングですが、こちらは白というかパーロイドインレイに白のセルバインディング。現在の'75 Jazz Bassでは本来ローズ指板仕様のものがこの仕様になっています。個人的にはレギュラーラインナップの黒のスクエアポジションと黒セルバインディングは嫌いなので、嬉しいなと...

  • ピックアップフェンス(写ってないけど)

    買ったときには、フロントピックアップにだけ、ピックアップフェンスが付いていました。これはそういうベースを好む人たちがターゲットの企画なのでしょう(笑)。さらに、リアのピックアップカバーと、その内側に付いているべきミュート用のゴム、フィンガーレストも取り付けられてはいないものの、付属しています。ピックアップフェンスは、私には邪魔なだけなので、速攻ではずしましたけど。そういえば、他にあまり高級じゃないストラップとシールドケーブル、ギターポリッシュとクロスのサンプルが付いてきました。ハードケースも。

  • 日焼け塗装(笑)

    長年使っていると木が日焼けして色が変化していきますが、その日焼けを表現した塗装です。国産の高級モデルによくありましたね。また、レギュラーラインナップは通常のポリウレタン塗装ですが、このモデルはラッカー塗装。ということは、塗膜が衝撃や経年変化に弱いっていうことですね。

  • Z3シリアル

    フェンダーのサイトで調べたところ、Z3から始まるシリアルナンバーは、2003年か2004年の生産らしいです。

見るとわかるように、マーカス・ミラーの愛機'77Jazz Bassの改造前のもの、っていうイメージですね(笑)多分、マーカス・ミラーは好きでも、あの一目でそれとわかるマーカス・ミラー・モデルはちょっと気が引ける、という人向け(爆)

Jazz Bassが大好きな私ですが、今までフェンダーの楽器は持ったことがありません。フェンダーのロゴには高校生の頃から憧れていたけど、いざ楽器を選ぶとなると、今までフェンダーは選択肢の中にありませんでした。自分が使う楽器としては最近のフェンダーは作りが雑な気がして全然魅力を感じてなかったし、オールドは高くて手が出ないし...

だけど、たまたま楽器屋でみかけたこのモデルを弾いてみたら、ネックの握りがなかなかしっくりくるし、触った感じも安っぽくない音色もいい。典型的なフェンダーの音でした。見た目のかっこよさもあって、おうちに連れて帰ることに決定。

弾いた感じはどんなかっていうと...

  • 比較的重心の高い音

    このベースの音は、今まで使ってきたシェクターやダンカン、バルトリーニの音に比べると、悪く言えばうるさい音。さらに、ダンカンのピックアップが付いたESPのJ-BASSやバルトリーニのついたJJと比べると、スリムで重心が高い音です。ハイ側にエネルギーを強く感じます。でもESPやJJに比べて音の腰とか瞬発力を強く感じます。音の立ち上がりは速いと思います。

    この傾向は、お世話になっている札幌のCAT WORKSさんで弾かせていただいた1981年製のJAZZ BASSと同じで、これがフェンダーの音なんでしょう。

    4弦の開放がとてもストレートに出てきます。私は4弦の開放がストレートに出てこないとイヤなんです。

  • 軽めのボディ

    この楽器はボディがアッシュ材ですが、アッシュの割には軽いボディです。アッシュのボディって大体が重いものですけどね。なので、サスティンはそれほど長くはありません。引き比べた感じではJJ-160 > ESP > Jazz Bassという感じ。これはそのまんま楽器の重さと同じ。もちろん比較論であって、サスティンが短くて困っているっていうんじゃないですよ。スチール製のノーマルのブリッジにしては良い方ではないか、と感じています。

  • 細めのネック

    ネックは、ESPのJ-BASSと同じ感じで細め。厚さも薄目で日本人の手でも弾きやすいと思います。でも、私が記憶している70年代のJazz Bassのネックよりは、ナット側の指板の幅が広いような気が...

    ネックと言えば、このベースの指板はメイプルですが、メイプルにはメイプル独特の雰囲気ってものがあるようです。ESPはローズ指板、JJはエボニー指板ですが、タッチがみんな違います。一番固くて元気が良いのがメイプル、一番ソフトで柔らかいのがローズ、その中間がエボニー、っていう感じがします。ちなみに、ローズ指板はタッチや指板の押さえ方が多少悪くても楽器の方でカバーしてくれるようなところがあるんですが、メイプルはエボニーと同様にタッチのミスがそのまま音に出ちゃいますね。そういう意味では結構シビアです。JJ5ではそんなことあまり感じなかったんだけど。

  • その他

    23年弾いたベースと新品を比較するのは条件が違いすぎかもしれないけど、ESPと比べると、新品だからかこの楽器の特性なのか、音のキメの細かさという点で、若干大味な感じ。だけど、ESPのベースも新品のころはそうだったので、これは時が解決することなのかな。

リアピックアップの位置も、しっかり70年代仕様ですね。ちなみに、Jazz Bassは70年代に入って、音色に大きく関わるリアピックアップの位置の変更が加えられました。70年代のものは60年代のものに比べて、リアピックアップが若干ブリッジ側に寄っています。位置が変更になった理由に関しては色々な説がありますけど、真実は不明。

高校の頃使ってたベース、グレコのJB-600は、ピックガードの色は違うけどこのベース(のオリジナル)のコピーモデルでした。ネックはESPのプレシジョン・ベースのものに交換して使っていたけど、元々はメイプルワンピースネックでパールのスクエアポジション。なので、なんか懐かしくてね...


2006年10月10日加筆

ブリッジを定番のバダスIIに換えました。BADASS BASE II GROOVEDっていう、あらかじめ溝切り加工がされているヤツです。音程が安定して、音がストレートになりました。ずいぶん雰囲気が変わったような気がします。僕はバダスの音が好きなようです(笑)


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