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亜高山帯針葉樹林(上部針広混交林)

亜高山帯針葉樹林(上部針広混交林)

 

黒岳ロープウェイの山頂駅舎周辺では、黒々とした針葉樹に混じってダケカンバの目立つ上部針広混林帯となります。エゾマツ、アカエゾマツ、トドマツとダケカンバが主要樹種となっていて、黒岳7合目に向かうリフトの両側に終点まで続いています。この問に樹種の名を当てるクイズが現れてくるのでよく観察すると面白いでしょう。旭岳温泉地区では温泉地の周辺部一帯に亜高山帯針葉樹林が残っていて、これらの林のよい観察地点となっています。 幹が白っぽく横にしわがあり、枝がやや上向きなのがトドマツ、幹が黒っぽくてがさがさしていて、技が下に垂れた感じのがエゾマツ、さらに幹が赤黒く表皮がうすいのがアカエゾマツです。いずれも北海道を代表する針葉樹で、製材やパルプの材料となります。特にアカエゾマツの材は緻密なのでピアノやギタ←などの音響板に使われています。アカエゾマツはトドマツやエゾマツよりも高標高地に多く分布しているようです。また、アカエゾマツは火山岩礫地、温泉地、湿原部あるいは蛇紋岩地などの他の植物にとっては生育条件のよくない所を好み、よく純林を形づくっています。 亜高山帯針葉樹林は林床に生える植物によって五つの型に区分されています。コケ型、ササ型、スゲーシダ型、ツツジ型、低木型林床の五つで、それぞれ異なる環境の所に成立しています。
 

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