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長野県と新潟県の県境に位置する高妻山は、信仰登山の対象として知られる
戸隠連峰の最高峰で、日本百名山にも選ばれています。また、その堂々とし
た三角型の山容から「戸隠富士」とも呼ばれています。
長野駅から川中島バスに乗り、終点の戸隠キャンプ場で下車します。バス停
からキャンプ場を抜けて、戸隠牧場に入ります。牧場の管理事務所前を通っ
て、指導標にしたがって牧場内の林道を進むと、やがて山麓の樹林帯に入り、
沢通しに登る道に出ます。
何度か沢を渡りながらゆるやかな傾斜を登っていくと、右手の大きな沢に合
流します。ここから左の沢に入り、鎖のかかった滑滝に出ます。20mほどの岩
場ですが、足場はしっかりしているので、落ち着いて登りましょう。さらに
沢沿いにしばらく登り、左の草付きの斜面を進むと、帯岩（おびいわ）と呼
ばれる一枚岩のトラバースにかかります。横幅は30mほどで、高度感のある滑
りやすい岩場です。ちょっとしたスリルを味わえる場所ですが、鎖もあり、
足場も切られているので、慎重に歩けば大丈夫です。
帯岩を過ぎて、不動滝の落ち口の岩場を登ります。滝の上に出て再び沢を登っ
ていくと、一杯清水（いっぱいしみず）と呼ばれる水場に出ます。ここから
涸れ沢を詰めて、最後の急坂をひと登りすれば一不動のコルです。ここで道
は2つに分かれます。左に進むと、一不動の避難小屋を経て戸隠山へと続く登
山道となります。
高妻山までは右手の道を進みます。樹林に囲まれた稜線をまっすぐに進んで
いきます。ときどき、右側に切れ落ちている箇所があるので注意をして登り
ましょう。途中には「二釈迦」、「三文殊」、「四普賢」などと仏名を刻ん
だ石祠があります。三文殊からはいったん急な下りとなり、再び急坂を登り
詰めると五地蔵山（ごじぞうやま）の山頂です。
地蔵菩薩が置かれた五地蔵山の山頂から、道は左に向かいます。頂上からの
展望はありませんが、ちょっと進んだあたりから、北信濃の黒姫山、妙高山、
飯綱山がみえ始めます。ここから八丁ダルミまでは、起伏の多い樹林帯の中
の稜線が続きます。六弥勒、七観音、八薬師の石祠を過ぎて、九勢至の置か
れた八丁ダルミに到着です。高妻山が眼前に大きくそびえ立っています。
八丁ダルミからの道は高妻山への最後の登りとなりす。最初はゆるやかです
が、しだいに傾斜が増してきて、ネマガリダケの中の急登となります。ダケ
カンバの林に入るとさらに傾斜がきつくなりますが、ジグザグに高度を上げ
ていきます。やがて草付のゆるやかな道となり、小さな岩場を越えたら、そ
こが高妻山頂上です。
高妻山は南北に延びた細長い岩の山頂です。南端に十阿弥陀の石祠があり、
北端に二等三角点が置かれています。展望は北アルプスを始めとして、360°
の広がりをみせてくれます。
高妻山の山頂からは往路を戻りますが、小さなアップダウンを繰り返すため、
以外と時間がかかります。余裕をもって下山しましょう。帯岩を始めとして、
注意を必要とする鎖場が多いので、下山時は特に慎重に降りてください。
＜問合せ先＞
↓戸隠雪上滑走奥義傅：戸隠スキー場の案内やライブカメラあり。
http://www.valley.ne.jp/~togakusi/
↓戸隠神社のサイト：戸隠の神話・昔話やバーチャル展示もあります。
http://www.togakushi-jinja.jp/
↓川中島バス 026-221-6000
http://www.alpico.co.jp/kbc/
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＠ひとっ風呂 ＜戸隠神告げ温泉 湯行館＞
戸隠キャンプ場からバスで7分ほど下った場所にある、戸隠中社近くの日帰り
温泉施設です。湯行館と書いて「ユニークカン」と読みます。露天風呂はあり
ませんが、大浴場の窓越しに広がる戸隠高原の木々を眺めながら、森林浴気
分で入浴できます。大広間、売店、食事処もあります。また、戸隠といえば
蕎麦が有名ですが、入浴とお蕎麦をセットで楽しむことも可能です。
＜場 所＞ 長野県上水内郡戸隠村大字戸隠3182
＜電 話＞ 026-254-1126
＜営業時間＞ 9:00〜21:00
＜休 業 日＞ 年中無休
＜料 金＞ 大人600円、小人300円
＜泉 質＞ 単純温泉（低張性弱アルカリ性低温泉）
＜効 能＞ 神経痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、打ち身、挫き、慢性消
化器病、痔疾、冷え性、疲労回復、健康増進など
↓戸隠神告げ温泉 湯行館
http://web-nagano.jp/kamitsuge/
*山の状況は変わっておりますので、表示ルート・内容が異なる場合もございます。
地域の山小屋、観光課などにお問合せの上、自己責任において登山を行なって下さい。 |
