「守門岳」は、破間川(あぶるまがわ)をはさんで浅草岳と向き合う烏帽子
岳、袴岳、青雲岳、大岳の総称ですが、一般的には最高峰の袴岳を指してい
ます。
JR只見線大白川駅で下車し、国道252号線を東に進み、すぐに左に折れて破間
川沿いの道をたどります。20分ほどで大白川の集落に出たら、守門川に掛か
る大白川橋を渡り、左に折れて関越国際大原スキー場まで登ります。さらに
進むと車道の終点上祝沢(かみいわいざわ)で、自家用車もしくはタクシー
を利用する場合はここまで入ることができます。「守門岳登山口」の標識が
あり、ここから本格的な登山道になります。
登山口からは杉の植林帯の中を進みます。やがてブナの原生林の尾根をジグ
ザグに急登していきます。ひと汗かいた頃にポッカリと視界が開けたら、そ
こがエデシと呼ばれる岩峰です。痩せ尾根の急登はまだまだ続くのでここで
ひと休みしたいところです。
左手にブナの原生林、右手にU字形の大雲沢をみながら登っていきます。痩せ
た露岩帯の尾根なので注意して登りましょう。やがて潅木帯となり傾斜がゆ
るやかになると、上祝沢の源頭にあたる滝ノ沢に出ます。ここからはゆるや
かな登りが続き、途中で三ノ芝と呼ばれる気持ちの良い草原を通って小烏帽
子に出ます。この辺りは春遅くまで残雪が残っているため、ルートファイン
ディングが難しいところです。尾根づたいの道はネマガリダケと潅木の混じっ
た道で、途中に一ノ芝、二ノ芝と呼ばれる小さな草原を渡ります。まっすぐ
に伸びた尾根を登りきったところが袴岳です。
守門岳山頂には二等三角点と小さな石の祠がたたずんでいます。四方を遮る
ものが何もない独立峰からの展望は素晴らしいものがあります。浅草岳をは
じめとした只見川流域の山々と上越国境の山々に加えて、北アルプスや、天
候に恵まれれば佐渡ガ島や飯豊山まで見渡すことができます。
下山は青雲(あおぐも)を経て二口平(ふたくちだいら)に下るコースや、
さらに大岳を経由して保久礼(ほっきゅれ)に下るコースもありますが、今
回は大原スキー場に下ることにしましょう。小烏帽子からのエデシ尾根は登
りよりも下りが大変です。岩混じりのコースの危険な場所にはロープが張ら
れているので、注意をして下ってください。
<問合せ先>
魚沼市役所 025-792-1000 (代表)
〈堀之内町,小出町,湯之谷村,広神村,守門村と2004年11月1日合併し、魚沼市に〉
http://www.city.uonuma.niigata.jp/
*山の状況は変わっておりますので、表示ルート・内容が異なる場合もございます。
地域の山小屋、観光課などにお問合せの上、自己責任において登山を行なって下さい。 |