越生（おごせ）といえば「梅の里」として知られておりますが、今回はその
越生の町の中央部に位置する低山、大高取山を訪れることにしましょう。
池袋から東武東上線を利用する場合は、坂戸で越生線に乗換え、越生駅で下
車します。越生の駅前にはインフォメーションセンター（OTIC）があるので、
立ち寄って観光情報を仕入れていくと良いでしょう。
駅からまっすぐに進むと法恩寺の山門の前に出ます。行基ゆかりのお寺で、
指定文化財の釈迦三尊をはじめとして多くの文化財が保存されています。法
恩寺から先へ進むと途中の越生神社から左に、大高取山へ直接登る道もあり
ますが、今回はそのまま車道を進み、正法院前を通ってなだらかな坂道を登
り、大きくS字に曲がった先の117段の石段を上り詰めます。
さて、石段を上った先にあるのは「世界無名戦士の墓」。ここの白い建物の
中では、第二次世界大戦で亡くなった兵士達が供養されているということで
す。ここは大観山とも呼ばれる見晴らしの良い丘で、とくにこの建物の屋上
からの眺望は見事で、また春には桜見物の人達で賑わうそうです。
供養塔の脇から山道に入ります。植林に囲まれた尾根上の急斜面をひと登り
すれば西山高取の山頂です。丸太のベンチが設置されていますが、頂上を示
す標識はありません。東側が開けていて、ここからの見晴らしもまた素晴ら
しいものがあります。
西山高取の頂上からはいったん下り、十字路を右手にとって進みます。尾根
筋を辿り、北斜面のゴルフ場を垣間見ながら小さなアップダウンを繰り返し
て、さらに急斜面を登ると台地状の大高取山の分岐へと着きます。分岐から
はひと登りで大高取山の山頂へと到着です。
大高取山は樹木に覆われていて残念ながら展望は期待できません。
「越生梅林」への案内板がありますが、桂木観音へは先程の分岐までいった
ん戻ります。分岐から尾根道を緩やかに下り、小さく登り返したところが桂
木山です。桂木山から桂木観音までは植林帯の中の、急な坂道を下っていき
ます。滑りやすいので気をつけて。
桂木観音は719年に行基が創設したと言われています。また本尊として平安時
代に作られた千手観音が祀られています。境内は本堂、石段、山門、鐘楼な
どが調和のとれた美しさで並び、静かな、そして鄙びた趣の感じられるとこ
ろです。
桂木観音からは毛呂山市街まで車道を辿って一気に下っていくこともできま
すが、その途中にある越生方面への小さな標識を左に進み、ユズ畑の中を桂
木山から派生した尾根に向って登ります。稜線で虚空蔵尊を経て越生駅へと
下る道を左に分けて、尾根筋をなだらかに下っていきます。途中、三ツ石権
現の小さな祠を左に見て、伐採地の中を展望を楽しみながらさらに下れば、
やがて「ゆうパークおごせ」に到着です。ここからは越生の駅まで30分ほど、
また隣駅の武州唐沢駅まで20分ほどの距離になります。
＜問合せ先＞
越生町役場観光課 049-292-3121
東武鉄道東上業務営業課 03-3985-4176
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＠ひとっ風呂 ＜ふれあいセンター ゆうパークおごせ＞
越生町が作った入浴施設。浴室は水着を着て入る混浴ゾーンが広く取られて
いるのが特徴です。裸で入れるゾーンも湯船が広く、また露天風呂もあり、
岩風呂とヒノキ風呂は1ヶ月毎に男女入替になるそうです。圧注湯、気泡湯、
打たせ湯、寝湯、薬湯など全部で15種類のお風呂があり、料金はちょっとお
高いですが、タオル、バスタオル、水着、館内着まで付いているので、完全
に手ぶらでいけるのが便利です。また、越生駅前のOTICから送迎バスが出て
いるので、お風呂に入った後にまた汗を流したくない場合は、このバスを利
用して帰るのも良いでしょう。バスは1時間に1本の割合で走っています。
また、キャンプ場やバーべキュー場もあるので、暖かい時期には家族連れで
楽しめる場所かと思います。
＜場 所＞ 埼玉県入間郡越生町上野3083-1
＜電 話＞ 049-292-7889
＜営業時間＞ 10：00〜22：00
＜休 館 日＞ 毎月第一水曜日（祝日の場合はその翌日）
＜料 金＞ 大人（中学生以上） 1300円、子供（4歳以上） 600円
ホームページ http://www.yuupark.com/
*山の状況は変わっておりますので、表示ルート・内容が異なる場合もございます。
地域の山小屋、観光課などにお問合せの上、自己責任において登山を行なって下さい。 |
