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桐生市の北に位置する鳴神山は、桐生岳と仁田山岳からなる双耳峰で、低山
ながら展望に恵まれているため、人気の高い山となっています。亜高山植物
のヤシオツツジやニリンソウ、珍しいナルカミスミレやカッコソウなどを楽
しむことができます。
JR桐生駅からおりひめバスで「梅田南小学校前」まで行って、バス停の先に
ある木品の登山口まで徒歩で向かうこともできますが、今回は時間短縮のた
め、タクシーを利用して登山口に向かいます。
鳴神山登山口から石の鳥居をくぐって登ります。樹徳高校の大滝山荘を過ぎ
て、竹林を抜けたら登山道と林道が合流します。さらに樹林帯の中を進むと、
横に不動明王が安置された「不動滝」と呼ばれる大滝にでます。そのまま林
道を進み、大滝を右から巻いて登ります。沢沿いにつけられたスギの植林帯
の中の道をたどります。やがて樹林帯の山道となり、急坂をまじえながらし
ばらく登れば、大きな岩と石仏のある水場に着きます。
雑木林の中の石混じりの登りから、ちょっと暗い樹林帯の道に入ります。右
手にカッコソウの保護観察地をみながら進むと、あたりは次第に明るくなっ
てきます。そのまま急坂を登り詰めて稜線に出ます。
稜線には鳴神山の肩の広場があり、雷神岳神社の社殿が建てられています。
肩の広場からの道は十字路になっていて、左は吾妻山に続く縦走路、下って
いく道は川内にある駒方からの登山道です。右に向かって、神社の左側を巻
くようにして鳴神山の山頂に続く急坂を登ります。双耳峰の中間地点から右
に進めば、鳴神山の山頂に到着です。
山頂は狭いところですが、小さな石祠が4つ並んでいます。展望が広がり、日
光白根山、男体山、皇海山、赤城山などを見渡すことができます。大展望を
楽しんだら、コルに下って西峰の仁田山岳にも足を伸ばしてみましょう。展
望はありませんが、静かな落ちついた山頂で、4月下旬から5月上旬にかけて
はヤシオツツジの花に覆われます。
肩の広場まで戻り、吾妻山方面に向かう縦走路を進みます。尾根を挟んで右
に雑木林、左に植林帯をみながら、小さな登り下りを繰り返していきます。
雑木林に囲まれた湯山沢ノ頭を過ぎ、さらに尾根を進み急坂をひと登りすれ
ば、花台沢ノ頭に着きます。四等三角点が置かれた、見晴らしのよい場所で
す。
花台沢ノ頭から再び植林帯へと入り、急坂をぐいぐいと下っていきます。登
り返したピークが662mの三峰山で、石祠と石仏がまつられています。最後の
休憩場所として、ゆっくりしたいものです。
三峰山から見晴らしの良い急な尾根を下ると、やがて樹林帯に入り、金沢峠
に到着します。峠からまっすぐに進めば吾妻山に着きますが、今回は左に下っ
てバス停に向かいます。杉林の道を下っていくとすぐに林道に変わります。
急な林道をたどり、金沢集落を抜けると観音橋のバス停に到着です。
＜問合せ先＞
桐生市役所 0277-46-1111
↓桐生市役所のサイト：観光情報に周辺ハイキングコースなど
http://www.city.kiryu.gunma.jp/
おりひめバス 0277-55-1175：桐生市サイトの交通ページに
*山の状況は変わっておりますので、表示ルート・内容が異なる場合もございます。
地域の山小屋、観光課などにお問合せの上、自己責任において登山を行なって下さい。 |
