飯盛山は高原列車の小海線を挟んで八ヶ岳連峰の反対側にあり、八ヶ岳の
展望台としてよく知られています。美しい円錐型をした山で、楽しい高原歩き
ができ、また、360°の大パノラマを堪能できます。名前の由来は文字通り
に、頂上付近がご飯を盛り上げたような形をしているからです。ちなみに、
白虎隊で有名な山は同じ字を書いて「いいもりやま」と読みます。
清里駅から駅前商店街を30mほど進んだら左折します。国道141号線を横断し、
大門川へと降りていきます。平沢橋で大門川を渡りますが、下流に千ヶ滝が
あるのでちょっと立寄ってみるのも良いでしょう。水量の豊富な滝で、落差
は20m程度です。千ヶ滝の入り口からゆるやかに登り返し、途中で平沢峠への
道を左に分け、平沢牧場への道をたどります。ここまでは飯盛山への案内板
がいたるところにあるので、道に迷うことはないでしょう。登山道は牧場の
中を通っています。
牧柵を越えて、ゆるやかに林の中を登って行きます。登るにしたがって牧草
の斜面が広がっていき、辺りの山々がみえてきます。途中で林道を横切ると
急坂になり、やがて草原状の尾根道となります。最後に傾斜が増した道を登
りきると、平沢山と飯盛山とのコルに出ます。初夏から秋にかけては放牧さ
れている牛たちをみられるかもしれません。尾根を南東に向かい、ちょっと
ザレた道をひと登りすると、そこが飯盛山の山頂です。
円錐の頂上からは360°の展望が広がります。西方には間近に八ヶ岳の山並
みが広がり、その左に中央アルプス、さらには南アルプスと続き、富士山、
奥秩父の山々とぐるりと見渡すことができます。
展望を満喫したら、登ってきた尾根を戻ります。野辺山スキー場を右下にみ
ながら、尾根をそのまま進むと平沢山です。平沢山も展望が良い山で、飯盛
山よりもゆったりとした広い山頂が特徴です。平沢山からは急な道を下りま
す。八ヶ岳を前方に見ながら、牧場の柵沿いに笹の道が続き、やがて潅木帯
へと入っていきます。車道に出るとそこが平沢峠です。近くには八ヶ岳の噴
火で飛んできたといわれる獅子岩があり、その上に立って八ヶ岳を眺めるの
も一興です。
平沢峠からは野辺山方面へ下ることも可能ですが、今回は南に向かい、車道
をたどって平沢集落へと戻ることにしましょう。右手に八ヶ岳をみながら下
山します。
<問合せ先>
北杜市高根町総合支所観光課 0551-47-3111(清里方面)
↓北杜市のサイト:平成16 11/1に高根村を含む7町村が合併
http://www.city.hokuto.yamanashi.jp/
南牧村役場観光課 0267-96-2211(野辺山方面)
http://www.nanmoku.ne.jp/
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@ひとっ風呂 <清里温泉 天女の湯>
清里駅から車で5分ほどの場所にある「アクアリゾート清里」の中の温泉で、
八ヶ岳南麓に涌き出た温泉を利用しています。リゾート化された施設の中に
設置された浴場が「天女の湯」と呼ばれています。
温泉のみの利用も可能で、展望風呂や露天風呂でノンビリとくつろげます。
内湯はちょっと熱いのですが、大きな露天風呂はぬるめなので、ゆったりで
きます。隣には熱めの小さな露天風呂もあります。お湯はにごり湯で、「こ
れぞ温泉」という感じです。
<場 所> 山梨県北杜市高根町清里念場原3545-5
<電 話> 0551-48-5551
<泉 質> ナトリウム炭酸水素塩・塩化物質
<効 能> 神経痛、筋肉痛、関節痛、運動麻痺、打ち身、挫き、
慢性消化病、痔疾、疲労回復、切り傷、火傷等
<営業時間> 10:00〜19:00 (季節により変動あり)
<休 館 日> 毎月第一火曜日、10月の第二火、水、木
<料 金> 中学生以上750円、小学生以下400円
(4月27日〜5月6日、7月20日〜8月31日は2時間、その他は1回の利用料金)
↓清里丘の公園 天女の湯のページ
http://www.okanokouen.com/leisure/hot_spring.html
*山の状況は変わっておりますので、表示ルート・内容が異なる場合もございます。
地域の山小屋、観光課などにお問合せの上、自己責任において登山を行なって下さい。 |