塩山駅から、乾徳山登山口経由新地平行きか西沢渓谷入口行きのバスに乗りま
す。乾徳山登山口(徳和集落)で降りたら、車道を道なりに登ると20分程で山
道に入ります(看板あり)。最初は展望のない急登が続きますが、やがて幾分
緩やかになり、歩きやすい道を進むとそこが銀晶水です。チョロチョロといっ
た感じでちょっと拍子抜けですが、ここからアカマツの尾根をしばらくたどり、
今度はカラマツの林をジグザグと登ります。緩やかな雑木林を行くとやがて開
けた広場の錦晶水にでます。
錦晶水からはなだらかになり、カラマツ林を抜けカヤトの原の国師ガ原に着き
ます。明るい草原をまっすぐに進むと、ちょっとだけ歩き難い小石の急登とな
ります。途中にある月見岩は、本当に満月の夜に酒持って宴をしたくなるよう
な岩です。道満尾根からの道をあわせたあたりが扇平です。夏から秋にかけて
はニッコウキスゲ、ミヤマキンバイ、マツムシソウなどが咲き乱れるノンビリ
としたところです。
ここからが乾徳山の核心部です。しばらく樹林帯の急登が続きますが、次第に
露岩が多くなり、鎖場が連続するようになります。髭剃岩、雨乞岩を過ぎ、露
岩頭にでると頂上はもう間近かです。最後に鎖場のある20mほどの天狗岩を登
ります。クラック状の長い岩場です。慎重に登りましょう。どうしてもという
方は、右に巻けばそのまま頂上に出られます。頂上は大きな岩がゴロゴロと転
がったような狭いところですが、展望が良く高山気分満点です。奥秩父、大菩
薩、南アルプスと360度の展望が楽しめます。
帰りは来たルートをそのまま戻るか、または黒金山方面に進み梯子、鎖場をつ
たって水ノタルまで下り、樹林帯の下山ルートをとります。比較的暖かい季節
で、体力的に余裕があれば黒金山までひと頑張りしても良いかと思います。運
が良ければ不思議な植物「ギンリョウソウ」にお目に掛かれるかもしれません。
※ギンリョウソウ(銀竜草)<イチヤクソウ科イチヤクソウ属>
湿り気のある山地の腐葉土に生える腐生植物で、その花の形を竜に見立て、葉
緑素をもたず、根以外は純白色で半透明なところから銀竜草(ぎんりょうそう)
と名付けられたといわれています。また、夏の暗い林内に白く浮かび上がる様
子から、「ユウレイタケ」という別名もあります。6〜8月に咲く多年草。丈は
10〜20cmくらい。
<問合せ先>
三富村役場観光課 0553-39-2121(平成17 3/22山梨市に合併)
↓三富村のサイト:ライブカメラ、登山・渓谷ガイドなど
http://www.vill.mitomi.yamanashi.jp/index.html
山梨交通バス 0553-33-3141
↓山梨交通のサイト
http://yamanashikotsu.co.jp/
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@ひとっ風呂 <笛吹きの湯>
笛吹川沿いの三富温泉郷のひとつで、甲府から秩父に抜ける国道145号線の一番
奥にあります。男女別に露天風呂と熱めとぬるめに分けられた2つの内湯があり、
お湯は無色無臭のアルカリ性単純泉です。露天風呂はかなりぬるめなので、烏
の行水タイプの人は風邪を引かないように気を付けて下さい。
<所在地> 山梨県東山梨郡三富村下釜口447
<TEL> 0553-39-2610
<営業時間> 10:00〜20:00
<休館日> 火曜日(祝日の時は翌日)
<料金> 500円
*山の状況は変わっておりますので、表示ルート・内容が異なる場合もございます。
地域の山小屋、観光課などにお問合せの上、自己責任において登山を行なって下さい。 |