奥武蔵の中で人気の高い山で、週末にはいつも賑わっております。
正丸駅をスタートにダイレクトに伊豆ヶ岳を目指し子ノ権現をたどるコースです。
西武秩父線正丸駅で下車すると、駅前には大きなハイキングマップが掲示され
ておりますので、これから登るコースを確認しましょう。
正丸駅から線路を渡り沢沿いに進んで行くと30分もせずに大蔵山の分岐になり
ます。ここを右に行けば正丸峠にいきますので、時間が許せば正丸峠⇒伊豆ヶ岳
を目指すコースも取れ、時間にすると1時間弱余分に掛かります。
大蔵山分岐を左に折れるとここから急な赤土の滑りやすい登りになってきます。
部分的にロープなど張っておりますが、雨や雪の日の下りは特に注意が必要です。
尾根に出ると正面に鎖場のある男坂があるが、落石の関係で通行禁止になって
いる場合もあるので右手の女坂を登る。男坂は50m程でさほど難しくありませんが
近郊ハイキングでもスリリングな体験が出来てお勧めなのですが、落石には勝てま
せん。登り詰めると、そこは眺望の開けた伊豆ヶ岳山頂で、名栗・秩父方面や東京
方面の眺めは壮観です。秋には紅葉も楽しめます。
伊豆ヶ岳の由来は諸説あるようで、突峰状の山容を表すアイヌ語の「イズ」から出た
という説が有力で、地元では伊豆まで見えるから「伊豆ヶ岳説」や、柚の木この地域
に多くあったから「柚ヶ岳説」、麓の沢で温泉が涌き出ていたので「湯ヶ岳説」などで
すが、有力なのがアイヌ語と言うのが不思議です。
下山は山頂から尾根伝いに南に高畑山、中ノ沢ノ頭、天目指峠と緩やかに下って行く。
天目指(アマメザシ)とは豆柿の方言のようで、2cmくらいの小さな山柿で柿渋を取った
り、盆栽にされているようです。
峠から子ノ権現までは上り返しとなり約1時間で子ノ権現に到着です。子ノ権現は天台
宗の寺で、正式には大麟山天竜寺という。、「足腰の病に悩める者、誠の心で我を念ず
れば、必ず霊験を授けん」という遺言を子ノ聖が残したことから、昔から「足腰の神様」と
して世に広く知られ信仰され、登山客やマラソン選手などの参拝客も多い。境内にある
日本一の鉄製の大ワラジと大下駄が目を引き、奉納されている絵馬にも下駄があしら
われている。
子ノ権現からは入口にある二本杉の脇にある階段を下り車道に出ると関東ふれあいの
道、浅見茶屋と標識がでているので、それに従って下って行く。
この道とは別に尾根伝いに吾野駅の裏手に出る登山道がりますが、今はほとんど使わ
れてなく、迷い易いので間違わないようにご注意ください。
山道を下って行き車道に出ると、まもなく浅見茶屋です。
ここは登山者にも人気ですが、遠方から車でうどんを食べにくる方もいらっしゃる程の人
気で、込んでいる時は1時間待ちもあるようです。ここで出されるお漬物とお茶で、うどん
が出来上がるのをのんびり待って下さい。
浅見茶屋から東郷神社へ下り、国道299号を右に吾野駅に進みます。
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@下山祝い <浅見茶屋 手打ちうどん>
浅見ご夫婦は開業以来30年以上、こだわりの手打ちうどんを作り続けています。
現在は若い3代目も一緒にお店をきりもみしております。
山から引いてきた湧き水を加えて打ち、ゆで上がるのも、その湧き水を使うという
逸品で週末などには遠方からうどんを食しに来るお客様もいらっしゃいます。
また、ここで出される自家製のお漬物も逸品です。
浅見茶屋 10:00-17:00水休
tel0429-78-0789 埼玉県飯能市大字坂石1050
http://www.asami-chaya.com/index.html
*山の状況は変わっておりますので、表示ルート・内容が異なる場合もございます。
地域の山小屋、観光課などにお問合せの上、自己責任において登山を行なって下さい。 |