<ポイント>
北アルプス涸沢から穂高岳に登るコースをご紹介します。
すでに何度も登られている方も多いのではないでしょうか。
今回は、初秋の穂高で紹介しますが、コース自体は夏場
も変わりません。
第1日目:上高地を出発し梓川を登っていき、涸沢を目指して奥上高地自然探
勝道を進みます。明神館、徳沢ロッジを経て横尾に着きます。そのまま直進し
ますと槍沢経由の槍ヶ岳に向かいますが、ここを左に横尾谷に進みます。増水
時のコースと一般コースがありますが、道が交錯していますので、増水してな
ければ歩きやすい左側の道を進んでください。左手にはクライミングの殿堂、
屏風岩が聳え立ちます。横尾の岩小屋を過ぎ河原をペンキマーク目印に進んで
いきます。沢から少し離れてきて登って行くと本谷橋に着きます。橋を渡り樹
林帯に入りザレた沢をいくつかトラバースし高度を稼いでいくと涸沢に合流し
進んでいきます。ゆっくり秋の深まりを感じながら登ってい行きたいものです。
開けた場所に出ると、涸沢ヒュッテの姿は見えるのですが、距離は意外と長め
です。パノラマコースとの合流を左に折れ涸沢ヒュッテ方面に向かいますが、
宿泊は涸沢ヒュッテ、テント泊どちらもお勧め。涸沢カールの岩場に真っ赤に
染まったナナカマドの紅葉は見た人を魅了します。日が暮れた中、色とりどり
のテントから洩れる明かりも涸沢の名物の一つではないでしょうか。小屋で温
かおでんもお忘れなく。
第2日目:涸沢からはパノラマコースと一般的な涸沢小屋を経由するコースが
ありますが、上部で合流しますのでどちらでも。岩を敷き詰めたような道をト
ラバースしザイテングラートに取り付きます。ここから先はひたすらカールの
中に飛び出した岩稜の急登です。浮き石に気を付けながら高度を稼いでいきま
す。稜線からやや左に巻いていくと穂高岳山荘です。山荘の前には大きなテラ
スがあり、夏山、紅葉シーズンともなると大勢の人で賑わいます。奥穂高山頂
へは往復約1時間半なので、ここで小休憩して頂上を目指しましょう。穂高山
荘の脇を最初からハシゴで登っていきます。鎖も付けられた岩場なので慎重に。
シーズンともなると、岩場が混雑し、予想以上に時間がかかる事もありますの
で、余裕を持って行動してください。奥穂高岳山頂は以外に広く穂高神社が祭
られたケルンがあり、約2mの高さに積み上げられ奥穂高岳3190m+ケルン
2m=北岳3192mとなり標高が富士山に次、第2位となることは有名な話で
すね。その横に展望指示盤があります。頂上からは穂高連峰、槍ヶ岳、南アル
プス、富士山まで見渡すことができます。下山は同じコースを下りますが、落
石には注意して下りましょう。再び涸沢まで戻ります。
第3日目:登ってきたコースをくだりますが、時間が許す範囲で上高地周辺を
散策してはいかがですか?上高地の9月下旬の気温は最低気温5℃前後、最高
気温15℃前後です。涸沢での気温はそれ以下になります。防寒着の準備は出
来てますか?
紅葉の見頃
河童橋・梓川河畔:10月中旬〜下旬、涸沢カール:9月下旬〜10月上旬
↓安曇野村のサイト:ライブカメラ、交通情報あり。
http://www.vill.azumi.nagano.jp/index.html
上高地ビジターセンター:ライブカメラ、植物図鑑、散策ガイドなどいろいろ。
http://www1.neweb.ne.jp/wa/kamikochi/
涸沢ヒュッテ:涸沢たより、涸沢への地図など紹介されてます
http://www.karasawa-hyutte.co.jp/index.html
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ひとっぷろ <白骨温泉 公共野天風呂>
白骨温泉は上高地、乗鞍高原の中間に位置し、シーズンでなくても人気のある
温泉です。その乳白色の温泉の写真は観光ポスターに毎年登場するほどです。
白い湯の泉質は硫化硫黄泉ですが、硫黄特有の臭いはそれほどでも無く、石灰
が多く含まれるので、浴槽が白くなっています。白骨温泉観光案内所から徒歩
約2分、湯沢を流れるせせらぎを聞きながら入る乳白色の温泉は白骨温泉のシ
ンボルです。男女別の野天風呂は開放感あふれ10月中旬〜下旬にかけては紅
葉に囲まれ絶景のお風呂と化します。女風呂はよしず張りになっているので、
やや景色が悪いのが残念。近くに日帰り温泉施設煤香庵、泡の湯などあります
が、宿の入浴のみはお昼過ぎまでの場合が多いので注意してください。
白骨温泉公共野天風呂 営業時間10:00〜16:30 料金¥500
長野県南安曇野郡安曇野村白骨4197−4
TEL0263−93−321(案内所)
11月初旬〜4月下旬までは休業になりますので、案内所にご確認を
白骨温泉公式ページ
白骨温泉ライブカメラ、観光スポット、他の温泉施設案内など
http://www.shirahone.org/
*山の状況は変わっておりますので、表示ルート・内容が異なる場合もございます。
地域の山小屋、観光課などにお問合せの上、自己責任において登山を行なって下さい。 |